題      名: 2023アドベントの黙想第1週 辛島道也先生
氏      名: T・Y
作成日時: 2023.12.02 - 18:39
みなさま

今年もアドベントを迎えます。
いかがお過ごしでしょうか。メールは、昨年の12月19日にお送りした方々です。

一年守られ、コロナの異常さも乗り越えつつあり、しかし厳しい夏、あっという
間のアドベントとなりました。

先生がたご家族のご健康が支えられ、あらゆることにあって守られますようにお祈りしています。

アドベント第一週の黙想は、ウェスレアンホーリネス教団日田教会の辛島道也先生が書いてくださいました。

辛島先生ありがとうございます。どうぞご自由にお使いください。

藤本満

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辛島先生の黙想されたワード原稿は以下の通りです。
大変良く祈られたことが分かる黙想で、色合いも綺麗なワードの原稿でしたけれども、僭越ながら、高津教会も少々校正させていただきました。
それが添付のPDFです。
ここには、色やフォント、挿絵も入らないのが残念ですが、添付のPDFはA4用紙を横書きで三つ折りにして携帯できるように作られています。
藤本牧師が申しますように、皆さまもご自由にお使いください。T・Y

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12月4日(月)使徒の働き8:3
 ところが、サウロが道を進んでダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。

 イエスさま、あなたはダマスコの諸会堂に行こうとしていたパウロに、教会の主であるあなたの方から出会われ、その圧倒的な突然の光をもって彼らを照らされました。
自分の計画を思い通りに進めようとするその途上のパウロに、あなたが与えられた「突然」は、彼の計画の全てを頓挫させ、大祭司のところに行き、せっかく手にした手紙を意味のないものとしました。
イエスさま、私にも私が想定しうる全てのことを超える「突然」を体験させてください。私があなたの御言葉の約束以外のものを手にして前に進もうとしているときには、それが無意味になるほどの光で私を照らしてください。その時、教会の主の栄光が教会から輝き放たれることを信じます。
 

12月5日(火)ルカ2:13
 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。

神さま、特に変わったこともない一日の終わりを示すかのようなその夜に、あなたは救い主の誕生の知らせと共に、おびただしい数の天の軍勢の出現とあなたがほめたたえられる賛美の歌声を、羊飼いたちに「突然」お与えになりました。
神さま、私の今日がいつもと同じように代わり映えのない今日のままで静かにその幕を降ろしたとしても、私の地上での終わりの日には、突然訪れる救い主によって賛美に包まれながら天への幕が開かれるのでしょうね。
神さま、そのような出来事を思い巡らしますと、私もあの羊飼いたちのように救い主の御顔を拝するその日に向かって、あなたがお与えくださった今日を励むその決意に満たされます。
 

12月6日(水)コリント第一13:12
今、私たちは鏡にぼんやり映るものを見ていますが、そのときには顔と顔を合わせて見ることになります。今、私は一部分しか知りませんが、そのときには、私が完全に知られているのと同じように、私も完全に知ることになります。

神さま、私が今見えていることを確実なものとしているとき、私が今見ているものは何かということを問い、諭してください。今、知っていることが全てであるかのように振舞っているときには、私が本当に知らなくてはならないものが何かを思い出させてください。
今はぼんやりと映り、一部分しか知らなくても、はっきりと見え、完全に知るそのときが必ず来ることを信じます。あなたが私を完全に知ってくださっています。それが今の私の内にある唯一の確かさです。今はそれだけを知っていることに満足します。
必要以上のものを背負い込み、与えられているはずのあなたの確かなお約束をどこかにやって見失わないように助けてください。その日の到来を私は今日も待ち望みます。
 

12月7日(木)使徒の働き16:16
 さて、祈り場に行く途中のことであった。私たちは占いの霊につかれた若い女奴隷に出会った。この女は占いをして、主人たちに多くの利益を得させていた。

主よ、全ては途中の出来事です。パウロたちが占いの霊につかれた女奴隷に出会ったこと、このことをきっかけに、何度もむちで打たれ、牢に入れられ足かせをはめられたこと。全ては彼らが祈り場に行く途中の出来事です。
痛みと苦しみの牢獄の中は彼らが行こうとしていた場所ではありませんでしたが、彼らはそこを祈り場としました。彼らは自分たちが何をしようとしていたかを忘れてはいませんでした。
主よ、あなたは十字架で祈られたお方です。状況が途中で変わると、それをコントロールすることに夢中になり、本来の目的を忘れる私を憐れんでください。御子であるあなたが十字架という状況でささげられた祈りが私の本来の使命を思い出させてくださるのです。
 

12月8日(金)ルカ2:6、7
 ところが、彼らがそこにいる間に、マリアは月が満ちて、男子の初子を産んだ。そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。

神さま、あなたは御子イエスさまのご降誕を「ところが、彼らがそこにいる間に、」というときになされました。それは権力者の勅令に翻弄されるかのような強いられた旅のときであり、なぜ今!?というときです。
神さま、私は自分の行動が強いられるのを嫌います。自分のタイミングでその時を迎えたいからです。けれども主よ、それが許されないときがあることを私は知っています。待ったなしの現実が訪れるとき、私は恐れます。不安になります。怯えます。なぜ!?と叫びます。
神さま、あなたはそのような私の現実の只中に御子イエスさまを与えてくださいました。この世の様々な現実の場である「そこ」は、あなたの御言葉のお約束が確かに働いている「そこ」であることを信じます。
 

12月9日(土)詩編84:6、7
彼らは涙の谷を過ぎるときも そこを泉の湧く所とします。 初めの雨も そこを大いなる祝福でおおいます。彼らは力から力へと進み シオンで神の御前に現れます。

 神さま、あの日の巡礼者たちのように、私も待望者として旅の途中の者です。来るべきその日、主の御前に立ち得る者でありたく願う者です。そして私は、そのように願う「彼ら」の中のひとりです。
愛する主よ、今、全世界にいる「彼ら」に御目を注いでください。涙の谷で夜を過ごすそこを泉の湧く所としてください。戦いの砂ぼこりが立ちこめるだけのカラカラに乾いたそこを恵みの雨で潤し、おおいなる祝福でおおってください。
次々と迫る現実を前に力を失い疲弊してしまわないように、あなたは教会の主として、今日も明日もその次の日も、私たちにそこから立ち上がり前に進むための力を与え続けてくださることを感謝いたします。あなたがこのようにして私たちのアドベントの歩みを導いてくださることを感謝いたします。


みことばと共に行くアドベント
 2023
 第1週