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::: 説  教 :::


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Name   T・Y
Subject   8/25 平和に関する説教:愚かな人間の仕業  Tサムエル28:3〜19
☆聖書箇所   Tサムエル28:3〜19

 3サムエルはすでに死に、全イスラエルは彼のために悼み悲しみ、彼を彼の町ラマに葬っていた。一方、サウルは国内から霊媒や口寄せを追い出していた。
4ペリシテ人は集まって、シュネムに来て陣を敷いた。サウルは全イスラエルを召集して、ギルボアに陣を敷いた。
5サウルはペリシテ人の陣営を見て恐れ、その心は激しく震えた。
6サウルは【主】に伺ったが、【主】は、夢によっても、ウリムによっても、預言者によってもお答えにならなかった。
7サウルは家来たちに言った。「霊媒をする女を探して来い。私が彼女のところに行って、彼女に尋ねてみよう。」家来たちはサウルに言った。「エン・ドルに霊媒をする女がいます。」
8サウルは変装して身なりを変え、二人の部下を連れて行った。
 彼らは夜、女のところにやって来た。サウルは言った。「私のために霊媒によって占い、私のために、私が言う人を呼び出してもらいたい。」
9女は彼に言った。「あなたは、サウルがこの国から霊媒や口寄せを断ち切ったことをご存じのはずです。それなのに、なぜ、私のいのちに罠をかけて、私を殺そうとするのですか。」
10サウルは【主】にかけて彼女に誓って言った。「【主】は生きておられる。このことにより、あなたが咎を負うことは決してない。」
11女は言った。「だれを呼び出しましょうか。」サウルは言った。「私のために、サムエルを呼び出してもらいたい。」
12女はサムエルを見て大声で叫んだ。
 女はサウルに言った。「あなたはなぜ、私をだましたのですか。あなたはサウルですね。」
13王は彼女に言った。「恐れることはない。何を見たのか。」女はサウルに言った。「神々しい方が地から上がって来るのを見ました。」
14サウルは彼女に尋ねた。「どのような姿をしておられるか。」彼女は言った。「年老いた方が上って来られます。外套を着ておられます。」サウルは、その人がサムエルであることが分かって、地にひれ伏し、拝した。
 15サムエルはサウルに言った。「なぜ、私を呼び出して、私を煩わすのか。」サウルは言った。「私は困り切っています。ペリシテ人が私を攻めて来るのに、神は私から去っておられます。預言者によっても、夢によっても、もう私に答えてくださらないのです。それで、私がどうすればよいか教えていただくために、あなたをお呼びしました。
16サムエルは言った。「なぜ、私に尋ねるのか。【主】はあなたから去り、あなたの敵になられたのに。
17【主】は、私を通して告げられたとおりのことをなさたのだ。【主】は、あなたの手から王位をはぎ取って、あなたの友ダビデに与えられた。
18あなたが【主】の御声に聞き従わず、主の燃える御怒りをもってアマレクを罰しなかったからだ。それゆえ、【主】は今日、このことをあなたにされたのだ。
19【主】は、あなたと一緒にイスラエルをペリシテ人の手に渡される。明日、あなたもあなたの息子たちも、私と一緒になるだろう。【主】は、イスラエルの陣営をペリシテ人の手に渡されるのだ。」

☆説教   愚かな人間の仕業

良く来てくださいました。
1月から始めておりましたピリピの学びは、前々回で一応――ま、最後の挨拶の部分があるんですけれども――終了して、秋になったらまた新しいシリーズを考えますが、
今日と来週はちょっとお休みさせていただいて、最近少し考えたことを皆さんとお分かちしたいと思っています。
それが第一サムエルの28章なんです。

私(藤本牧師)は、「この聖書の箇所を正しく選んだんだろうか?」ということに、昨日散々悩みまして、原稿をTさんにお送りする時に、「もしかしたら間違えたかもしれない」と(大笑)……
ま、「牧師の話がよくわからなかった」という方も多分出て来ると思います。それは私が悪いのであって、皆さんが悪いわけではない(笑)。
時にはわけのわからない話をしますが、しかしですね、何かこう一つ言いたいことが、私にはあるわけですね。
その言いたいことが何かを、きっと皆さんは掴んでくださると思いますので、話があちらこちらに飛ぶかもしれませんけれども、一つ一本ついて来ていただきたいと思います。

夏は広島・長崎・そして終戦記念日と七十数年前の戦争の出来事を、私たちは色んな形で目にし、耳にいたします。
つい先日ということだろうと思います。
今年の夏、「人間の仕業」という言葉に、私は非常に惹きつけられました。
それはテレビの特集でやっていたわけなんですけれども、
今年の11月に、ローマ教皇のフランシスコが日本を訪れる、という一環でありました。
日本を訪れてくださる。そして東京ドームでミサを行う。

世界のカトリック人口というのは8億を超えるんじゃないでしょうか?
いかなる一国の大統領以上に影響力を持っている。しかも宗教指導者でありますので。
このローマ教皇フランシスコの日本に対するメッセージというのは、最近頓に増して来まして、
「人類は、広島・長崎から何も学んでいない」――そう彼が言うことは、
イランの核合意離脱や、それからアメリカ・ロシアのINF(中距離核戦力)全廃条約(※1987年に旧ソ連と結んだ)の失効などの動き、至る所で戦争の臭いがするという国際情勢を感じて(のことであり)、
しかもそこに核弾頭というのがくっつくわけですので、「人類は、広島・長崎から何も学んでいない」というのは、日本に対する――例えば核兵器全廃に調印しなかった日本政府のあり方(※核兵器の開発と保有、使用などを幅広く禁止する、核兵器禁止条約への署名・批准に否定的な首相)に対しても――強烈な批判として取り上げられることだろうと思います。

ローマ教皇が――ま、法王と呼ぶのが一般的ですが、キリスト教会ではローマ教皇だろうと思います――日本を訪れるのは、ヨハネ・パウロ2世の来日から38年目という風に聞きました。
私(藤本牧師)が観たテレビ番組は――
38年前、ヨハネ・パウロ2世の広島訪問での言葉を聞き、そして今年教皇フランシスコの訪問を待っている深堀神父、そのインタビューでありました。

深掘升治(ふかぼり・しょうじ)さん、神父さんですね。
彼は8歳の時に、爆心地から3キロメートル離れた自宅の側で被爆いたします。
弟とお母さんは血まみれだったそうです。それを少年の心に刻み込んでしまった。
彼は振り返って言うんですね。
「自分は教会に通っていたけれども、神さまのことはもう完全に吹っ飛んでしまった。むしろいま傷つけた人に対して、『それは一体誰なのか?誰が一体こんな爆弾を落としたのか?自分の愛する家族は誰にやられたのか?』という復讐心で一杯だった」と。
で、少年はず〜っとその思いを心に閉じ込め、やがて神父になり、神父になってもその心は封じ込めたままでありました。

そうして迎えた1981年、その前のヨハネ・パウロ2世が広島を訪問された時の言葉に、この深掘神父は目が開かれた、というようなインタビューでありました。
ヨハネ・パウロ2世の言葉は――
「戦争は人間の仕業です。戦争は人間の生命の破壊です。」
その言葉で彼は目が開かれたと言うんですね。

「ああ、原爆というのは、戦争というのは人間の仕業なんだ。それは死なんだ。破壊なんだ。だったら、人間の仕業が後世二度と起こらないように、その教訓を遺すのが私たちの使命ではないか?」
だから平和をただ祈るだけではなく、行動を求めるように、彼はなって行きます。
そして積極的に核廃絶と平和に関わるような運動に自らを投じていくわけですね。

明らかに原爆は「愚かな人間の仕業」です。
これ以外の何ものでもない、と皆さんも思っておられることでしょう。
ところが、愚かな人間は自分たちで行った、愚かな人間の仕業の責任を取ろうとはしません。
いま日本と韓国の問題を色々やっていますが、その根底にあるのは――
日本はその責任を取ろうとしない。
取らなくてもよいというという条約を締結したんですけれども、そもそもが戦争なんだから、その責任は取らない、という。
――ま、そういうところから端を発しているといっても過言ではないだろうと思います。

原爆はアメリカに行けば、「第二次世界大戦を終結させるための正当な手段であった」と、アメリカでは立派にまかり通る論理ですね。
やがて冷戦時代が始まりますけれども、「原爆は戦争への抑止力、つまり戦争を止めるための、戦争に話を持って行かないために原爆は必要なんだ」
そう言って原爆の数は、核弾頭の数は驚くほど増えていきます。
どれ程だと思います?私(藤本牧師)、インターネットでちょっと調べてみました。
2017年の報告ですと、アメリカの核弾頭の保有数が6800個。
ロシアは7000個。
その他イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、合計で1万4935発の核弾頭。それでも減ったんです。
1985年がマックスで、世界の核弾頭の数は6万4000個です。

広島に落ちた小さな原爆一個で、人口35万の広島市内が焦土と化してしまします。
それなのに、6万4000個の核弾頭を持っていて、私たちはみんな持つことによって、戦争に突入する抑止力を発揮しているんだという、魔訶不思議な愚かな現実。
何となく分かるんですけれども、全然分からないと言いますか。

抑止力を発揮するために――皆さん、覚えていらっしゃいますでしょう?――以前オバマ大統領が、アメリカの大統領として初めて広島の平和記念公園で演説されましたよね。
それはそれはすばらしい演説だったと思いますけれども、後にテレビのカメラマンが捉えたのは、
核弾頭発射ミサイル用のカバンをちゃんと裏で米軍の兵士が用意して、演説が終わったら、そのスイッチが入ったジェラルミンのケースをきちっと収めていたんですよね。

大統領は世界中で演説します。
だけど大統領任務の一つに、ある核弾頭のミサイルのスイッチは常に持っていなければいけないという約束事があるんですよ。
オバマさんとしては、もちろん持っていたくなかったのでしょう。
でもアメリカの大統領である限り、あのスイッチはいつも24時間持っていなければいけない。
そして、もしどこかからアメリカに向かって核弾頭が発射されたならば、そのスイッチを押すんです。
その「押す」という任務を大統領が担っているとしたならば、
果たしてまともなクリスチャンは大統領になれるのか?ということが議論されるほど。アメリカでは議論されるほど。
良心的なクリスチャンはアメリカの大統領になれるのか?
なぜなら、いざとなったら何十万、何百万人のいのちを奪うスイッチを押さなければいけない義務を担う、ということはいったいどういうことだろうか?
「人間の仕業の愚かさ」です。

でも戦争の原因は良いとして、戦争の大義名分で一番使われるのは神ですね。
これはイスラム教であったり、キリスト教であったり、キリスト教の歴史を見てご覧なさい。
宗教戦争の原因は大体経済的なものです。侵略的なものです。
でも、いざとなって大義名分を持ち出すとしたならば、必ず信仰的、神を持ち出して大義名分を全うします。
なぜ人間はそういうことをするんだろうか?
私(藤本牧師)は聖書を読んで考えるのは、やっぱり人間っていうのは、責任を回避する傾向を誰もが持っているんだろうと思います。

そういう視点から、今日はこの聖書の箇所を私(藤本牧師)は読んでいただきまして、
第一サムエルの28章。先ず第一番目に、状況をざぁ〜っと簡単に説明したいと思います。

1)先に状況を(簡単に説明)

サウルが頼りにしていたイスラエルの霊的指導者サムエルは死にました。3節――

  3サムエルはすでに死に、全イスラエルは彼のために悼み悲しみ、彼を彼の町ラマに葬っていた。……

(サムエルは)既に葬られています。しかし、この3節の最後に――

  3……サウルは国内から霊媒や口寄せを(***一旦は、と加えて)追い出していた。

という補足があります。この補足が意味を成します。
4節に、国の危機がやって来ました。

4ペリシテ人は集まって、シュネムに来て陣を敷いた。サウルは全イスラエルを召集して、ギルボアに陣を敷いた。

ここで、戦うんだろうか?
ごめんなさい。平和を題材にした説教なんですけれども、戦争の説教の箇所で申し訳ないと思うんですが(※と敢えてお断りを言う藤本牧師・笑)。
5節に――

5サウルはペリシテ人の陣営を見て恐れ、その心は激しく震えた。

すると、彼がすることは、神に伺いを立てることですね。6節に――

6サウルは【主】に伺ったが、【主】は、夢によっても、ウリムによっても、預言者によってもお答えにならなかった。

すると、次の手はなんと、7節で、彼は霊媒を見つけることです。そして死んだサムエルを呼び出して、サムエルを通して、神の御心に伺いを立ててみよう。
サウル自身が変装して(8節)、霊媒師のところに出かけてサムエルを呼び出す、という事態がそこに記されています。

天国での会話というのが想像できると思いますが――
サムエルが神さまに尋ねます。
「神さま、私、あなたが退けられたサウルによって、しかもあなたがお嫌いになる霊媒師によって呼ばれているみたいです」「どうしましょうか?」
神さまは仰ると思います。
「行ってこい。そしてあいつの終わりを宣告してこい」と(笑)――おまえは死ぬんだということを宣告してこいと。
「ついでに、なぜわたしが応えなかったかを、教えてやれ」

先に、なぜ答えなかったのか、というのが16節から書いてありますので、ちょっと読んでいきましょう。
サムエルは呼び出されて、サウルに言うんです。

16サムエルは言った。「なぜ、私に尋ねるのか。【主】はあなたから去り、あなたの敵になられたのに。
17【主】は、私を通して告げられたとおりのことをなさったのだ。【主】は、あなたの手から王位をはぎ取って、あなたの友ダビデに与えられた。
18あなたが【主】の御声に聞き従わず、主の燃える御怒りをもってアマレクを罰しなかったからだ。それゆえ、【主】は今日、このことをあなたにされたのだ。

――これが神さまがお答えになられた理由です。
サウルが何を聞いても答えなかった。それはあなたがずっとわたしに背を向けて来たからだ。

そして19節に、サウルの最後をサムエルが宣告します。

19【主】は、あなたと一緒にイスラエルをペリシテ人の手に渡される。明日、あなたもあなたの息子たちも、私と一緒になるだろう(***ということは死ぬということです、と説明)【主】は、イスラエルの陣営をペリシテ人の手に渡されるのだ。」

2)さて、これが、物語の全体像です。この中で、特別に注目していただきたい、一か節だけ目を留めていただきたいと思います。

それが15節ですね。
霊媒師によって呼び出されたサムエルが、サウルに言うんですね。

  15サムエルはサウルに言った。「なぜ、私を呼び出して、私を煩わすのか。」サウルは言った。「私は困りきっています。ペリシテ人が私を攻めて来るのに、神は私から去っておられます。預言者によっても、夢によっても、もう私に答えてくださらないのです。それで、私がどうすればよいか教えていただくために、あなたをお呼びしました。」

死んだサムエルはサウルに言いますね。
「なぜ、わたしを呼び起こしてわたしを煩わすのか?」
サウルは答えます。
「私は困り果てています。戦いに出るべきかどうか、神さまは何の答えもくださいません。どうか、私は何をすべきか、どうすれば良いのか教えてください」

これがサウルの不安症です。
「私は困り切っています。神さまの答えがありません。
どうしても教えていただきたい。ですからあなたを呼びました。
私がどうすれば良いか教えてください」

というのは、一見しますとですよ、神さまの御心を尋ね求めて、迷い、霊媒を用いるほど、理性を失って、それでも神さまの御心を尋ね求めているかのように、見えてしまいます。
信仰的なサウルのように見えてしまいます。
でも本当にそうだろうか、これが三番目。

3)本当にそうだろうか?

彼がサムエルにすがり、彼が神さまのみ心を追い求めているのは、自分に自信がないからです。
いや、もっと本質的に言うと、彼は責任回避をしているんですね。
人に聞くことによって、私たちは往々にして、自分の主体的な決定を避けようとします。

神さまに聞くことによって、神さまの後ろ盾を得ようとします。
そして、この戦いで負けたとしたら、それは神さまがサムエルを通して語られた言葉による。私の責任ではない。
サウルはどこまでも自分の責任を回避する。

皆さん、アダムとエバのことを覚えていらっしゃいますでしょう?(***創世記3章)
蛇がエバをそそのかし、エバは食べてはいけないというリンゴの(いのちの木の)実を食べ、そしてあなたもどうかとアダムも食べた。
神さまが一番最初に責めた人物は、アダムでした。
アダムは言い訳をしますよね?
「私の妻エバが、このリンゴを私に勧めたからです。私の責任じゃありません」
エバはどうするか。
「蛇にそそのかされました(笑)。私の主体的な決断ではありません」

人間というものは、戦争というのを見れば一番よくわかるんですが、一体だれの責任でこうなったの?
そりゃ、戦争裁判でもすれば、何人でも人間は上がって来るんでしょうけれども、
しかしどの戦争をとっても、誰の決断だったのかよくわからない状況の中で、
やがて爆弾は落とされ、やがて兵士は送り出され、やがて多くの者たちは死を迎えていくじゃないですか。
それは戦争は、そうした「愚かな人間の仕業」の頂点ですけれども、私たちの日常でもこのことは当てはまる。
私たち自身の責任であるはずなのに、それは単純に「人間の愚かな仕業」であるはずなのに、それを正当化するために、神さまを煩わせる。

サウルが死んだサムエルを呼び出した時に、(※サムエルはとても象徴的な言葉を使います)。
「なぜ、私を呼び出して、私を煩わすのか?」と(Tサムエル28:15)。
同じように、私たちは自信がない時に、どうしたらよいかわからない時に、神さまを一生懸命呼び出して、
そして全然神さまが関係していない世界に、神さまを連れて来る。
「愚かな人間の仕業」の中に神さまを呼び出して、そして戦争を「神さまの正義のための戦い」と言い、
「少々の犠牲も神の正義のためなら厭わない」というものの言い方をして、原爆を投下していく。
原爆を何千発、何万発と造りながら、
「これがなければ世界の平和が維持できない」
という神の大義名分を持ち出して来るアメリカ。
神さまから見れば――
「なぜ、わたしを煩わすのか?なぜ、わたしを引きずり出すのか?
少しは自分のして来たことを、自分の責任として、主体的に考え、反省し、決断しなさい。
『愚かな人間の仕業』を反省しなさい」
と神さまは仰っておられるのだろうと思います。

誰の責任なのだろうか?
誰の決断だったのか?
「人間の愚かな仕業」を見抜きなさい。
というのは、戦争だけでなく、私たちの日常的な問題もそうだと思います。
戦争にだって、もちろん、自分たちの小さな決断は何の意味もなさないほど、時代の流れっていうのは厳しかったと思います。
でも反省はできます。一人だけでなく、皆で反省はできる。
特に政治家が反省すべきだろうと思います。

サウルの姿をもう一回見て終わりにしたいと思いますが、サウルの姿、15節。
もう一回読みます。

  15サムエルはサウルに言った。「なぜ、私を呼び出して、私を煩わすのか。」サウルは言った。「私は困り切っています。ペリシテ人が私を攻めて来るのに、神は私から去っておられます。預言者によっても、夢によっても、もう私に答えてくださらないのです。それで、私がどうすればよいか教えていただくために、あなたをお呼びしました。」

自分で考えたら?自分で決めたらいいじゃない。信仰をもって戦うのか、負けそうならやめるのか。
一々一々、自分の責任回避のために、神を呼び出し、わたしを呼び出し、その意見に伺いを立てなきゃいけないような、主体性のない信仰というのは、果たして信仰なんだろうかという風に考えさせられます。

逆を言えば、私(藤本牧師)は、神さまは仰ると思います。
「自分のことは自分で決めていいんだよ。
わたしに大胆に信頼して決めていいんだよ。
わたしの道から逸れていないなら、わたしのみことばを守っているなら、わたしは必ずあなたの面倒を看る。
逐一わたしの判断に伺いを立てなかったとしても、
もしあなたが、わたしという住まいの中に住んでいるなら、もしあなたが、いのちの泉の流れのほとりに根を下ろしているなら、時が来れば必ず実がなる。
あなたが何をしても栄える(***詩篇1:3)ように、わたしはあなたを守る。
そんなに迷うことはない。迷いの中に埋没することはない。
あなたがわたしから離れていないなら、いつもわたしはあなたを守り、力づけ、支え、あなたを祝福する」と。

来週は、その道を行ったサウルの息子・ヨナタンを見たいと思います。
ヨナタンに現れる信仰の大胆さ。
神のことば、導きは直接にはヨナタンには分かりませんでした。
しかし、それでも彼は神を信じて、自分の直感を頼りに戦いに出ていくというその判断をいたします。
サウルのように一見信仰的に見えても、実は責任回避の不安症であった、というような信仰者ではなく、
主体的に神さまの住まいの中に住んでいるなら、あなたの大胆な信仰をもって進んでいくなら、「わたしは必ずあなたを守る」と言っていただけるような信仰者になりたいと思います。

☆お祈りをいたします――藤本牧師

恵み深い天の父なる神さま、あなたは私たちの小さな小さな決断に、後押しするかのように私たちを支えてくださいます。もし私たちがあなたの道を歩むならと。もしあなたの道から逸れて、「愚かな人間の仕業」の中に入ってしまったのならば、しっかりと反省し悔い改め、そして二度とその道に入ることのないように、私たちに力を授けてください。

二度と繰り返すことのないように、戦争のことを忘れないようであるならば、同じように、二度と繰り返すことがないように、私たちの愚かさもよく教えてください。

神さま、あなたの全然関係のない世界に、あなたを呼び出しあなたを引きずり込み、そして信仰論議の種にすることがありませんように。あなたが「人間の愚かな仕業」をお嫌いになっているということは明らかなのですから、どうか私たちに主体的な責任を担う力をお与えください。愛する主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。

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DATE: 2019.08.26 - 20:38
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