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::: 説  教 :::


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Name   牧師
Subject   12/24 キャンドルサービス:星に導かれた賢者たち マタイ2:1〜11
☆聖書箇所  マタイの福音書2章1〜11節
1イエスがヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東の方から博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。
2「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちはその方の星が昇るのを見たので、礼拝するために来ました。」
3これを聞いてヘロデ王は動揺した。エルサレム中の人々も王と同じであった。
4王は民の祭司長たち、律法学者たちをみな集め、キリストはどこで生まれるのかと問いただした。
5彼らは王に言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者によってこう書かれています。
6 『ユダの地、ベツレヘムよ、
  あなたはユダを治める者たちの中で
  決して一番小さくはない。
  あなたから治める者が出て、
  わたしの民イスラエルを牧するからである。』」
 7そこでヘロデは博士たちをひそかに呼んで、彼らから、星が現れた時期について詳しく聞いた。
8そして、「行って幼子について詳しく調べ、見つけたら知らせてもらいたい。私も行って拝むから」と言って、彼らをベツレヘムに送り出した。
9博士たちは、王の言ったことを聞いて出て行った。すると見よ。かつて昇るのを見たあの星が、彼らの先に立って進み、ついに幼子のいるところまで来て、その上にとどまった。
10その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
11それから家に入り、母マリアとともにいる幼子を見、ひれ伏して礼拝した。そして宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。

☆説教  星に導かれた賢者たち
クリスマスの夜、幼子イエスを最初に礼拝しにやって来たのは、夜、野原で羊の番をしている羊飼いでありました。これはルカの福音書に出て来ます。(***ルカ2:8)
そしてマタイの福音書では、とてもロマンにあふれた当方の博士たちが礼拝にやって来ます。ペルシャの方から来たマゴイと呼ばれる人々(※古代ペルシャやバビロニアの占星術や夢解きもした賢者、特にゾロアスター教の祭司)、天体観測のスペシャリストであったと考えられます。

話はとてもロマンにあふれています。
単純に星の研究を重ねて来ました。でも研究すれば研究するほど、救い主の誕生が見えて来ました。
そして色々研究しているうちに、探求しているうちに、「自分たちのまことの神、救い主の誕生を祝いに行こう」という考えに行き着きました。
今晩の私たちがそうです。色々すべきことがあったと思います。色んな形のクリスマス・イブの礼拝かもしれません。でも共にこの時間を聖別して、まことの神に行き着こうと思って、インターネットのボタンを押したわけです。

彼らにとって、最大の出来事は成功を収めることではない。どこかの王さまになることでも、財産を築くことでもありません。
彼らにとっての人生最大の目標は、この方を礼拝することでありました。
救い主の誕生を礼拝するために、全精力を傾けて、なんと東の方から何百キロも旅をしてやってまいります。
今晩彼らにわが身を重ねて、3つのポイントで短くお話をいたします。

1)彼らは夜に旅をしました
夜に旅をする。彼らを救い主の所に導いたのは星であります――ということは彼らは夜に旅をしていたということでありましょう――それが非常に象徴的でもあります。

仏教の言葉に、「人生は無明長夜(むみょうちょうや)だ」という表現があります。「無明」というのは、光のない。「長夜」というのは長い夜です。人生というのは、灯火も灯りもない、長〜い長い夜の中を生きるようなものだということです。
暗闇の中を、私たち、もし歩いたとしたら、自分がどの方向に歩んでいるのか、正しい道なのか、間違っているのか、皆目見当も尽きません。私たちの人生とは、多くの時間をかけて悩んだり、また苦しんだり、悲しんだり、先の見えない世界を歩いて行くだけのことかも知れません。

ところが夜の旅路に星が現れる。「暗闇に光」「夜に星」というのは、この世界に誕生されたイエス・キリストを象徴するための表現として、聖書が用いています。
イザヤ書の9章2節には「闇の中を歩んでいた民は 大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に 光が輝く」という表現があります。
あるいはヨハネの福音書(***1章5節)には「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった」とあります。
「光」でも「星」についてとっても象徴的なのは、創世記15章のアブラハムと神さまのやり取り(***5〜6節)だろうと思います。聖書にはこう記してあります。

5そして主は、彼を外に連れ出して言われた。「さあ、天を見上げなさい。星を数えられるなら数えなさい。」さらに言われた。「あなたの子孫は、このようになる。」
6アブラハムは【主】を信じた。それで、それが彼の義と認められた。

神さまはアブラハムに仰いました。「さあ、天を見上げなさい」と。「星を見上げてご覧」ですね。「見上げてご覧、夜の星を」と、神さまはアブラハムにそう仰いました。
一般の世界でも、「天を仰ぐ」という表現がありますよね。
それは闇の中にがむしゃらに歩んで、自分の限界に閉じ込められ、悲嘆にくれる私たちがふと天を仰ぐ。ふと天を仰ぐ――どういう意味か?
それは、自分の力や状況に行き詰った時、絶望した時に、自分よりはるかに絶対的に大いなる力を求めて、私たちは天を仰ぐんですね。
アブラハムが見た満天の星というのもあるでしょう。あるいは博士たちが見た一つの星というのもあると思います。
《私たちは暗闇の人生にあって、天を仰ぎ、そして神の光に導かれて生きて行く》んですね。それが第一番目のポイントです。

2)残念な結果
星に導かれ、星を追いかけて、その救い主を礼拝するためにやって来たんですね。
三人がどれほど――ま、三人というのは差し出された宝物が黄金、没薬、乳香ですから、伝統的に三人の博士たちという表現になっていますが、博士たちが何人だったのか実際わかりません――でもこの博士たちは、ものすごくワクワクした気持ちで、一生の願いを込めてキリストの誕生を祝いにやって来たわけですよね。
期待は旅の終着点に近づくに連れ、増していったに違いありません。

まず彼らはエルサレムに行きます。ユダヤの都です。そこに直ぐその足はヘロデ王の王宮に向かいました。当然、約束の王の誕生であります。
彼らはユダヤの国中が湧き立っていることを想像していました。
王宮では盛大な祝宴が、お祝いが開かれていることを想像していたことでありましょう。
ところが実際どうであったのか?救い主誕生のニュースは王宮には届いていませんでした。
ヘロデ王は「そんなことは初耳だ」と言って、旧約の学者を呼んで場所を調べさせます。

そこからまたこの博士たちは、エルサレムからベツレヘムまで星を追いかけて旅をします。
都会のエルサレムから、行き着いた先は田舎のベツレヘム。そして王宮から最後はなんと馬小屋にたどり着くわけですね。
星に導かれていたはずなのに、なんとたどり着いた先はベツレヘムの馬小屋でありました。
つまり暗やみに天を仰ぎ、星の光に導かれ、期待感と共に進んで行ったのに、最終的に行き着いた所はこんな所なのかと。

笑い話があります。ユダヤ人の女性が、ヨーロッパのリゾート地に出かけて、ホテルを捜します。
ところがその町は「ユダヤ人、お断り」のような偏見に満ちていました。
彼女はホテルを訪れ、チェックインしようとしてパスポートを出します。
するとフロントの人は冷たく言い放ちます。
「すいません。今日は満室です。お泊めすることはできません。」
「何を仰います。外には空室あり、と書いてあるじゃありませんか。」
フロントの人はこう言いました。
「私たちは、ユダヤ人を泊める余裕はないんです。町はずれに行けば可能性はあるかもしれません。」
彼女はきつい顔をして、言い返してやりました。
「いや、私は最近あなたがたの宗教に鞍替えしたんですよ」と。
フロントの男性はにやっと笑って言います。
「ほう、そうですか。じゃちょっと試しますね。イエス・キリストはどこでお生まれになりました?」
彼女は答えます。
「キリストは、マリアという乙女によって、ベツレヘムという鄙びた町でお生まれになりました。」
(※クイズ番組の正解の時の音を真似した声で、ピンポーンですよね、と説明)
「では訊きますが、なぜキリストは馬小屋で生まれたんですか?」
すると、ユダヤ人の女性はフロントの男性に身を乗り出して、そして彼の目をきつく見つめて言います。
「当たり前でしょう。あなたのようなひどいホテルのフロントが、ユダヤ人の女性が一晩さえ泊まることを拒んだからでしょう」と(笑)。――笑い話はここまで――

確かにそうなんですよね。
イエス・キリストを宿したマリアがベツレヘムに着いた時に、宿屋はみ〜んな一杯でありました。誰も見向きもせずに、そして馬小屋で救い主はお生まれになります。
勿論キリストがベツレヘムの馬小屋でお生まれになったのは、そして飼い葉おけに寝かせられたのは、人として生まれ、私たちの寂しさ、私たちの苦悩、切なさ、貧しさを味わうためでありました。
しかし星を追いかけて、夢を描いて旅して来た東方の博士には、そこまでは分からなかったに違いないと思います。

星を追いかけて、夢を描いて就職します。しかしたどり着いた先が馬小屋ってことは往々にしてあります。
夢を追いかけて結婚いたします。ある日気がつくと、馬小屋で生活しているような、殺伐とした家族関係ができ上がっている、そんなこともよくあります。

三人の博士、エルサレムから離れてベツレヘムに行くにつれ、少なからず不安を抱くようになっていたに違いありません。
これから一体星はどこに私たちを連れて行くのだろうか?
そしてとうとう馬小屋の所に来た時、星はじっと動かない。
10節に、「星の導きによって、彼らは喜んだ」と記されています。
(10その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。)
でも私(藤本牧師)は内心、心の中は不安であったに違いないと思います。実に複雑な思いであった。
それは私たちにもよくあるんですね。
《星に導かれて生きて来たのに、こんなはずではなかった》ですね。

大切なのはここからです。3番目のポイント、これが三人の賢者の賢者たるゆえん。あるいは信仰者の信仰者たるゆえん。それは――

3)この期待外れの場所で、彼らは持って来たベストのもの、最上のものを神さまに献げて礼拝をします。「宝の箱を開けて」(11節)礼拝をしたと記されています。

私たちの傾向は、星を追って王宮にたどり着かずに、星を追って馬小屋にたどり着いた時に、持っている最上のものを差し出すことは躊躇すると思いますね。
王宮でしたら、宝の箱は開けられるかも知れません。でも馬小屋を見た途端、惜しい気がします。
期待したのと同じ結果に導かれれば、私たちは神さまにもっとすばらしいものを献げることができるかも知れない。
でも期待していたのと逆の結果にたどり着いたらどうでしょう。そもそも何かを神に献げることさえ、惜しい気がします。
ましてや、最上のものは献げることはできない。予想外の展開に最善を尽くすという気力を失ってしまうのが、私たち人間です。
王宮でなら、慇懃に丁寧に恭しく、馬小屋なら、面倒臭い。そして献げ物は省略。

賢者の賢者たるゆえん、信仰者の信仰者たるゆえんというのは、《星に導かれてたどり着いた場所で、私たちはそれでも最上のものを全部贈り物として神に献げるという、勇気を持つこと》ですね。
馬小屋であっても、王宮であっても――ということは、試練の中にあっても、順調な時であっても――どこにあっても、全力を尽くして神を礼拝するということが、賢者の賢者たるゆえん、信仰者の信仰者たるゆえんだろうと思います。

今年私たちは賢者の中の賢者、信仰者の中の信仰者です。
誰がこんな年を期待したでありましょうか?普通以上に暇な人もいれば、普通以上に忙しく、緊張のただ中にある人もいます。
でも期待とは違っていても、このクリスマスの晩、私たちは心からイエス・キリストを礼拝し、今持っている最上の信仰を主にお献げする、それが私たちであります。

☆お祈りをいたします――藤本牧師
恵み深い天の父なる神さま、私たちのベストとは一体何でしょう。それは一年を振り返って、良きことを一つ一つ上げて、あなたに感謝することでありましょう。そして自分の現状がどれほど絶望的であったとしても、天を見上げて、光を求めて、最善を報いてくださるあなたに期待することでありましょう。それが今年を締めくくる私たちの信仰でありますように。来年にさらに大きなことを期待する私たちでありますように。愛するイエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。

※胸のポケットからマスクを取り出してかけ、マイクや周辺を拭き上げる藤本牧師
【※画面には「集会案内」の文字が出る。
12月27日 10:30〜年末感謝礼拝
 1月 1日 11:00〜(お間違えのないように)
         元旦礼拝(聖餐式の準備をお願いします)
 1月 3日 10:30〜
         初聖日(聖餐式の準備をお願いします)】

※キャンドルサービスの説教の前後、讃美歌やお祈りなどほとんどすべてを「聖日説教」にアクセスして読むことができます。ぜひ。

掲示物をメールで送信。 プリントプレビュー
DATE: 2020.12.25 - 09:04
LAST UPDATE: 2020.12.25 - 09:26

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