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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   fujimoto
Subject   兄弟、戦友エパフロデト
兄弟、戦友エパフロデト

     ピリピ2:19−30

 この聖書の箇所は、パウロがエパフロデトをピリピの教会に送り返すことを記しています。エパフロデトについては、聖書はここでしか語りません。パウロはおそらくこの時、エペソにいると思いますが、獄中に捉えられています。殉教か、それとも生きながらえることができるのか、苦しい状況にいました。当時の獄中生活は、環境も食事も現代とは比べものにならなかったはずです。
 今日は、教団創立記念日ですから、私はインマヌエルの創設者蔦田次雄先生を考えて、この箇所を開いたわけです。先生は、戦時中、ある朝、警察に引っ張られて、そのまま東京拘置所で何年も捉えられたままです。国家によるキリスト教の弾圧です。中には、そのまま帰らぬ人となった牧師もいました。
 獄中のパウロの身を案じたピリピの教会の人びとは、彼を助けるためにエパフロデトを送りました。25節「私の窮乏の時に仕えてくれたエパフロデト」。おそらく、ピリピの教会からの献金や支援物や手紙を携え、ひょっとすると、パウロの元にしばらく滞在して、助けていたのでしょう。当時はそういうことが可能だったようです。
 ところが、それが逆にエパフロデトの健康を害することになりました。27節「死ぬほどの病気にかかりました」。彼の状況は、ピリピの教会の人びとのところにも届きました。
 ピリピの人びとにしてみれば、エパフロデトは期待はずれだ、という声もあったのかもしれません。彼は「自分の病気のことがあなたがたに伝わったことを気にしているからです」とパウロは記しています(26節)。
 そうしたことも留意して、パウロはきちんとエパフロデトを支えながら言います。エパフロデトが元気になったとき、パウロは彼をピリピの教会に帰すのです。しかし、ただ帰す、とは言わずに、「遣わす」といいます。
 23節「しかし私のことがどうなるかわかり次第、彼を遣わしたいと望んでいるのです」。ただ故郷に帰すのではなく、教会の重大な使命のために派遣すると言っているのです。28節では、「大急ぎで彼を送ります」と述べています。29節では、ピリピの教会の人びとに訴えます。「喜びに溢れて、主にあって彼を迎えてください。また、彼のような人びとに尊敬を払いなさい」
 エパフロデトは、パウロのように迫害にあったのではないのです。病気になってしまったのです。エパフロデトは、期待された使命を考えれば、十分なことはできなかったのでしょう。しかし、ピリピの教会の人びとに訴えているのです。彼を非難するのではなく、彼を尊敬しないさい、と。彼もまた、彼は、キリストの仕事のために、いのちの危険を冒して死ぬばかりになったからです」(30節)。
 パウロは、実に優しい目を持ってエパフロデトを見ていたことが、よくわかります。その優しさは、この言葉に由来しています。27節「神は彼をあわれんでくださいました」。いや、彼だけでなく、「私をもあわれんで、私にとって悲しみが重なることのないようにしてくださいました」と。パウロがいっていることは、主イエスさまが十字架にかかってくださった、その愛を持って、私たちを包んでくださったと言うことです。主のために、福音のために労している者を、主は愛して、自分のこともエパフロデトのことも、助けてくださったというのです。それがパウロの喜びなのです。その喜びをピリピの教会の人びとにも分かち合いたいのです。
 さて、パウロはこのエパフロデトを、兄弟と呼ぶだけでなく、「協力者」と呼び、さらに「戦友」と呼んでいます。それは、この神のあわれみのもとにあって、30節「キリストの仕事のためにいのちをかけている」からです。こうしたパウロの思いは、恵みに満ちています。かつて、アナニヤに助けられ、バルナバに支えられたパウロは、やがて自分と共に「キリストの仕事のためにいのちをかける人びと」を、兄弟、そして戦友と呼ぶようになるのです。
 エパフロデトは、教会のために奉仕をしました。その結果、病気になりました。しかし、キリストの仕事という使命を共にし、苦しみを共にし、喜びを共にしているのですから、そこには温かな思いやりと尊敬があるのです。
 今朝、私たちは教団創立記念の礼拝を迎えています。先ほどお話ししました、蔦田先生が東京拘置所から出てくるとき、高津教会の創設者でいらっしゃる勝間田忠先生がおはぎをもって、蔦田先生を迎えに行っているのです。お疲れ様でした、良く戻っていらっしゃいました、ずーっと祈っていました、先生が帰ってくるのをみんなで待っていました、とおはぎをもって迎えにいったのです。やがて、勝間田先生は、この高津で家庭集会をはじめ、勝間田木工所という私財をなげうって、高津教会を建てられます。
 初代教会にパウロがいて、エパフロデトがいて、両者が兄弟と呼び合い、協力者、戦友と呼び合うわけですが、インマヌエルの創設期にも、そのように互いを主にあっていたわり、尊敬しておられた先生方が何人もいらっしゃったのです。  
 私は、高津教会はそういう教会だと思います。アナニヤがいて、「兄弟サウロ」と近づく。バルナバがいて、かつての迫害者サウロを引き受ける。エパフロデトがいて、キリストの仕事のためにいのちの危険を冒して死ぬばかりになることもある。喜びに溢れて、互いを迎え、互いを尊敬するのです。

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DATE: 2004.11.09 - 18:12

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