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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   fujimoto
Subject   アドベント(伝道礼拝2)
伝道礼拝:わたしは、あなたを捨てない  2004.11.28
       イザヤ41:8−14

 イザヤ書のこの箇所は、実に親密な神さまの語りかけで、始まります。8節「わたしのしもべ、わたしが選んだヤコブ、わたしの友……」。先週の伝道礼拝でも、イエスさまが、私たちに向かって「あなたは、わたしの友です」とおっしゃっている場面を見て頂きました。
 それはそれは、熱烈な訴えです。
 9節「わたしはあなたを選んで、捨てなかった」
 熱烈な愛情です。選ばれたというのは、王が王妃を選ぶような気持ちでしょう。そのような愛の訴えで始まる、この箇所に、興味深い表現がいくつかあります。それを順番に追いかけて見てみましょう。

1)14節の「虫けらのヤコブ」です。
 さっきは、選ばれたもの、友、捨てないというように持ち上げておきながら、今度は「虫けらのヤコブ」と呼びかけるのです。どういうことでしょうか? 「虫けらのヤコブ」とは、神さまが私たちを呼んでいる名称ではないのです。当時の人びとが、いや、私たちが自分のことをそう呼んでいるのです。わたしなんか、虫けらと同じです。
 それは、熱烈な神さまの語りかけてに対して、「私なんか、虫けらです。私なんか、どうでもいいのです。関係ないのです」と、語りかけに応じようとしない人間の姿です。
 当時の人びとには、それなりの理由がありました。350年間、彼らは神様を自分たちの生活からおいだしました。自分の意志で、自分の都合のよいように、彼らは、神様をおいだしました。今こそ、本当に神様がいなくなってしまった。本当に神様が、彼らの前から姿を消したかのようにいなくなってしまったのです。神殿は獣の住む廃墟と化し、彼らの家は焼かれ、家財はもち去られ、イスラエルの栄光を消え去った。彼らの気持ちをひと言で言えば、「とうとう、やっぱり、見捨てられた」。祈りは聞かれず、答えられず、すべて自業自得です。しかも、私たちは、この自業自得にこだわります。
 40:27「ヤコブよ。なぜ言うのか。イスラエルよ。なぜ言い張るのか。『私の道は主に隠れ、私の正しい訴えは、私の神に見過ごしにされている』と」。
 もうイスラエルは、完全に見放された。神は、イスラエルの電話線を切ってしまった。かけてもかけても、よんでもよんでも、応答がない。我らは、「虫けらのヤコブ」だ。
  ある意味で、これこそ、本当の神さまを前にした、人類共通の感覚なのではないでしょうか。聖なる神、大いなる神、創造者なる神。おおよそ、そんな存在がおられるとしたら、私なんかを相手にされるはずがない。友人からも相手にされず、この世界に相手にされず、だとしたら、何故、神が……と。神の熱い語りかけに対して、実に無感覚で、無感動でいられるのは、自分の罪深さをどこかで知っているから。
  
2)14節「あなたを贖なう者」
 神さまは、おっしゃいます。わたしはあなたを創造しただけではない、選んだだけではない、あなたを贖なう。難しい言葉です。
 旧約聖書で、人の罪深さ、神の心の痛み、そして神の贖いと自分の人生そのものをもって体験した人物に、ホセアという預言者がいます。
 ホセアを見ると、「贖い」という言葉がわかります。ホセアは、神殿に属する由緒ある預言者でした。国を愛し、正義を愛し、聖徒としての純潔を保ち、彼は、人々の尊敬を集めていた。しかし彼は、ゴメルという女性と出会った。そして愛しました。彼女は、邪悪でした。ホセアの愛を無視して、他の男を追いかけます。結婚して子どもができますが、父親が自分でないことはわかっていました。
  神さまは、ホセアに身をもって、ご自身の苦悩を味わせたのです。神さまが彼らを選び、大切にし、愛しておられるのに、彼らの方で、自分に都合の良い神を作って、それを拝んで、欲しいままを生きているのです。
 しかし、ある日、衝撃的な知らせが、ホセアの元に入ってきます。ゴメルを奪った男は、彼女をとうとう奴隷市場に売り飛ばしてしまった。ゴメルは遊ばれて、最後は、ゴミクズのように捨てられて、奴隷として売り飛ばされたのです。罪の歴史は、いつも同じです。悪魔の誘惑は、いつも同じです。
 悪魔は私たちを、高いい崖の上に連れていって「飛び込んでみろよ。すーっとするぜ。」そして、飛び込んでみると、悪魔は、くるっと向きをかえて、去って行きます。「馬鹿な奴だ」――まさか本当に飛び込むとは。
  罪のおぼれたホセアの妻は、罪の奴隷になって市場に座ったのです。ホセアの友人はこう言ったに違いありません。「なあ、もう十分だろう。気が済んだだろう。ここまででいいだろう。ゴメルを忘れて、おしまいにしよう」
 ところが、ホセアは、このゴメルを買い取りに、夜の町へと出かけていきます。その果てにある、恥と汚れのゴミ捨て場にいって、代金を払って、ゴメルを買い取ります。これを「贖い」といいます。つまり、見捨てられて当然の者が、見捨てられず、かえって犠牲を払って、買い戻されることです。
 イエスさまは、十字架を前にしておっしゃいました。
 「わたしは、多くの人のための贖いの代価として、このいのちを十字架の上で捨てます」
  主はご自身のいのちを代価に払って、私たちを贖ってくださるのです。「私は虫けらだ。見捨てられた。それでいい、放っておいてくれ」と叫ぶ、私たちを救いに来てくださるのです。
 その主が、私たちにおっしゃいます。
 13節「あなたの神、主であるわたしが、あなたの右の手を固く握り、『恐れるな。わたしがあなたを助ける』と言っているのだから。 

 アーノルド・プラターという牧師の書いた本に、こんな思い出が書いてあります。私が、常連になっている床屋に行くと、いつも2番目の椅子に座っている男がいました。この床屋の主人は、私の友人でしたが、この2番目に座っている男は、年は65ぐらいで、これほど粗野に乱暴に、神を汚すようなことばかり口にする男を私は今まで見たこともありませんでした。教会の牧師には、敵対心を抱いていたようで、私が店にはいると、いつも声を2倍にして、嫌なことばかり選んで喋りまくるのです。
 ある日、私が店にゆくと、彼が見あたりません。そこで、主人にいつもの彼はどうしているのかと聞くと、「ああ、彼は、かなりの病気でね。何でも生命が危ないとか。」という返事でした。
 確かそれから、6週間後ぐらいでしたか、ある日、郵便局へ行くと、後ろから私の名前を呼ぶ声がして振り向きました。あの、神を汚してばかりいる男が車に座って、道行く人を眺めているのです。弱々しく衰えて、彼の顔色は、死人のそれでした。
 彼は、その骨だらけの指を曲げて、私を呼び寄せました。余りにも、声が掠れて、しかたなく身を乗り出してやると、この男はいいました。
 「先生。ちょっと聞いてください。」
 そして、話始めました。
 「俺は、昏睡状態で病院に寝てたよ。動くことも、見ることも、話すことも出来ない。でも聞くことはできてね、医者の先生が、俺の家内に『御主人は臨終です』という言葉を聞いたのが最後だった。」
 そして、突然声を震わして、この男は続けました。
 「先生、俺は、この一生でお祈りをしたことなど一度もなかった。でもそのときは、祈ったよ。神様、もしも、神様、貴方が本当にいらっしゃるのでしたなら、今、私のところに来てください。私を見捨てないでください。」
 そう祈ったとき、先生、俺にはなんて表現したらいいかわからないが、神様がそこにいらっしゃるという確信が与えられたよ。」
 そのとき、この男の目には、涙がいっぱい溢れて、それが茶色の頬を流れました。
 そして、この男は最後にいいました。
 「先生、考えてもみてください。この俺は、この俺は60年間来る日もくる日も、神様の顔をけっとばして生きてきた。それなのに、俺が初めて神様の名前を呼んだとき、神様は、来てくださった。」

 神はあなたを見捨てません。あなたが求めるのなら、神様は今日その心の中にきて下さいます。神は、この日を長い間待っていらっしゃったのです。
 今日あなたがその名を呼ぶなら、神は語って下さいます。「恐れるな。私があなたあがなったから。あなたは私のもの、わたしはあなたの神。」

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DATE: 2004.12.02 - 19:20

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