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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   fujimoto
Subject   クリスマス礼拝 「恵みの上にさらに恵みを」
クリスマス礼拝 「恵みの上にさらに恵みを」
      ヨハネ1:9−18

 先日アメリカの雑誌にこんな話を牧師が投稿していました。ずっと以前、その教会のそばに、いつもクリスマスのイルミネーションを豪華に飾っている家があったそうです。だいたい明かりをつけるのは12月の頭から終わりまで。ところが、その年は1月に入っても、1月が終わっても、依然としてクリスマスのイルミネーションがついたままだというのです。近所の人は、最初は、忙しくてはずす手間がないのだろうとか、いろいろと心配し、想像していたのですが、だったら、せめて夜の電気を入れなければいいじゃないかと、この先生は思っていたそうです。
 そして3月に入った頃、家の前に大きなサインが出たというのです。ごく簡単に「お帰り。ジミー」。その家の息子は、ベトナム戦争に行っていたそうです。息子が無事に帰郷しない限り、クリスマスは終わらない、とでも言いましょうか。ひたすらイルミネーションをいっぱいともして、息子の帰りを待っているというのです。
 家庭のクリスマスというのはそういう暖かさがあるのでしょう。そして、教会のクリスマスもそうです。いらっしゃることのできない兄弟姉妹をことさら思ながらのクリスマスです。

  あのクリスマスの夜、天使は、立派な宗教家や、社会的地位のある人々や、道徳家に現れず、野宿していた羊飼いに現れ、「今日、あなたがたのために救い主がお生まれになりました」と伝えます。
 なぜ、羊飼いなのか――マックス・ルケードという牧師がこんなコメントをしています。クリスマスの知らせが、羊飼いのところに行ったとき、彼らは天の使い対して、「救い主が、神の御子がこの世に生まれるなんて、神さま、大丈夫ですか。本気ですか」と尋ねることをしない。もし天の使いが、学者に知らせに行ったら、彼らはまず古文書を紐解いてい調べて、それから論議していたにちがいない。もし天の使いが有名人のところに知らせに行ったら、彼らは人目を気にして礼拝しに行かなかっただろう。もし御使いが実業家のところに知らせに行ったら、彼らはまずスケジュール帳をチェックしたに違いない。御使いは羊飼いのところに行きました。それは羊飼いが、自分たちの評判を守るために上るべき階段も、握るべき柱も持っていない人びとだったからです。彼らこそ、貧しい、信頼すべきは神のみ、という生活をしていた人びとだったからです。

1)その素直さが、教えられているのが12節です。
 「その方を受け入れた人びと、その名を信じた人びとには、髪の子どもとされる特権をお与えになった」
 信じるとは、そのまま受け入れることです。羊飼いは疑うことをしませんでした。彼らは、急いで御使いの言われたとおりに救い主を捜して、礼拝しに行きます。
 クリスマスの場面を見ていると、くっきりと明暗が分かれます。それは、キリストの誕生を受け入れる人びと。恐れながらも、戸惑いながらも受け入れるマリヤ、ヨセフ、ザカリヤ、エリサベツ、羊飼い。そして、キリストの誕生を受け入れない、知ろうとしない、ヘロデ、王宮の学者たちです。やがて、私たちはその姿を律法学者やパリサイ人やピラトの中に見るようになります。いつも外に立って、ショーウィンドーからキリストを眺めるように評価して、ああでもない、こうでもないと批判している人びとです。
 クリスマスの敵は、豊かさです。神様なんかに頼らなくても、何でも持っているから、一応、満足しているから、あっても、なくても、別に困らない。・・・そんな人のところに、天の使いは喜びの知らせを持っていきません。神さまが差し出してくださる救いのギフトを、すっと受け取る素直な心に、イエスさまは入ってきてくださるのです。

2)そして、私たちは、16節「みな、この方の満ち満ちた豊かさの中から、恵みの上にさらに恵みを受ける」のです。
 こんな話があります。昔々、ペルシャの国を、賢い善良な王が支配していました。王は民を愛しており、民がどんな生活をしているのか知ろうと考えました。そこで王は、労働者の服装をして、乞食の身なりをして、貧しい人びとの家を訪ねます。王を受け入れた人びとは、まさかそれが王様だとは思いませんでした。ある時王様は、地下室に住んでいる貧しい男を訪ねます。そこでカチカチのパンを貧しい男と食べ、楽しく話して、彼に感謝して帰っていきます。
 しばらくして、王は再びその男のところを尋ねて、自分の正体を明かします。そのとき王は、きっとその男は見返りに褒美でも期待するだろうと思っていました。ところがその貧しい男は言いました。
 「王様、あなたは王宮を離れて、この貧しい世界に来られたのです。あなたは、私が食べているカビだらけのパンをいっしょに召し上がりました。楽しく話して、私の心に喜びを与えてくださいました。あなたはこれまで贈り物をさまざまな人びとに送られたことでしょう。しかし私のところには、贈り物ではなく、あなたご自身が来てくださいました」。
 物を送ってくださったのではなく、何かを手配して面倒を見てくださったのではなく、ご自身があなたのところに降りてこられた――これがクリスマスです。そしてご自身が共にいてくださることの中から、「この方の満ち満ちた豊かさの中から」、毎年「恵みの上にさらに恵みを受ける」ことができるのです。それは、祝福された良い出来事そのものではありません。しかし、この方が共にいてくださることからしみ出てくる、恵みの上にさらに恵みが加えられていくことなのです。

 毎年、クリスマスを迎えるために、「今年は良いクリスマスだった」という思いがします。子どもの頃のクリスマスを思い出します。まだクリスマスといえば、不二家のケーキ。多摩川のそばにおもちゃ工場があって、クリスマスの2週間ぐらい前に、社長さんが段ボール一杯のおもちゃを教会に持ってきて、「使ってください」と置いてゆかれました。牧師の息子であった私には、その中から一番気に入った物を一つ選ぶことが楽しみでした。やがて高校受験や大学受験期のクリスマスもありました。神学校に留学中、寮に残った数名の留学生だけが行き先なく先生のうちにお呼ばれしたクリスマスもありました。ニュージャージー時代の小さな子どもたちといっしょに迎えた家族のクリスマスる。牧師となってのクリスマス、数えるところ今年で19回目です。私たちは、クリスマスとは言わない、「くるしみます」です。でもいつもクリスマスが終わると、今年もまた主の恵みが豊かであったと実感するのです。
 その年、その年によって必要も課題も違うでしょう。しかし、クリスマスを重ねることは、恵みを重ねることです。共にいてくださるイエスさまは、満ち満ちた豊かさの中から、今年もまた恵みに恵みを加えてくださいます。そのことを暖かく実感することができますように。

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DATE: 2004.12.20 - 11:36

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