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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   fujimoto
Subject   知らないのか、聞いていないのか
知らないのか、聞いていないのか
    イザヤ40:27−31

 28節「あなたは知らないのか。聞いていないのか」と始まる、この語りかけ――これほど印象的な預言者の問いかけはありません。何を知らなかったのでしょうか。それは28節「主は永遠の神、地の果てまでも創造された方」であること、この神を知らなかったのです。その方は、28節「疲れることなく、たゆむことなく」、そしてこの方は、29節「疲れた者に力を与え、勢力を失った者に活気をつける(強さを与える)」ことを知らなかったのです。
 昨日の午後、娘を成田に送るために、川崎の大師から湾岸線に乗ろうと向かいましたら、ものすごい渋滞で、危なく間に合わないかと思いました。あんなに渋滞したことない地域です。「知らなかったのか、聞いていないのか、川崎大師の初詣が8日になっても、これほどの渋滞を作り出すとは!」
 新年、新しい気持ちで、襟を正して、安全と幸福を祈願して始めることはすばらしいことです。しかし、どんな神かもわからずして、ただ漠然と、幸せを願って手を合わせている世界に対して、預言者イザヤは、「知らなかったのか。聞いていなかったのか」と問いかけるのです。
  どういうことでしょう。それは、私たちの信じている神を知る、その神についてよく聞いているということが、私たちの人生を決する、ということなのです。私たちは聖書から、当時のさまざまな民族がどのような神を拝んでいたのか、知っています。神殿には娼婦がいて、男娼がいて、子どもたちが日に焼かれ、よこしまな思いがそのまま神となって現れます。雨が降りますように、敵から守られますように――しかし、そこには信仰によって人間の心が高められる、きよめらえる、というような次元はまったく欠けていました。だからイザヤに言われているのです。「あなたがたは知らないのか。聞いていないのか」。
 その神を知らない、聞いていない世界でも、真剣に人生を考える人びとがいました。もちろん、日本にもいました。そのような人びとが到達する結論が、このイザヤ書にでも記されています。
 40:6−8a「すべての人は草、その栄光は、みな野の花のようだ。主の息吹がその上に吹くと、草は枯れ、花はしぼむ。まことに、民は草だ。草は枯れ、花はしぼむ」
 ――諸行無常、盛者必衰のことわりです。
 しかし、8節は、この「ことわり」に対して大きな「But」を入れるのです。「だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。」
 この「だが」の世界が信仰です。永遠者なる、創造者なる神を信じる信仰の世界です。そして、その神を信じる者(盛者必衰、諸行無常の世界にあって、神を信頼し、神の救いを待ち望む者は……)、31節に次のように記されています。
 「しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のようにつばさをかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない」
 ここに出てくる、3つの動詞で、主を待ち望む者の生き方を考えてみましょう。

1)上る
 昇るというのは、何のことでしょう。私たちにとって、霊的な向上心です。俗的な世界でまどろみ、今ある状態に満足し、一向に上を仰ごうとしない私たち。この世界の人間関係や、この世界での誇りや名誉や恥に埋もれて、霊的にすぐれたものを仰ぎ、求めようとしない私たち――それはこの世界にあって疲れた者です。母鷲と雛のイメージが、神と人のイメージとして旧約聖書に描かれています。巣にいる雛の上を母鷲は、まいかけり、大空へと旅立っていくのです。
 巣の上を舞う(Stirring up the Nest)というのは、巣の上を舞かけりながら、母鷲が雛に飛び立つように招いているのでしょうが、別のイメージもあります。
 映像技術の進歩によって、鷲の生態をテレビで見ることができます。私は高い崖の途中や、おおよそ他の動物が寄りつかないところに巣を作ります。最初、母鷲は、かなり頑丈な材料を使います。木の枝、とげ、鋭い岩のかけら、だいたいの骨組みを作ってから、鷲は柔らかな材料を重ねていきます。捕らえた動物の毛皮、つまり羽毛、羊毛です。卵を暖めてかえして、生まれたばかりの雛が心地よく巣の中で育っていくように。
 やがてひな鳥は成長します。そして、高いがけの上から飛ぶ練習をするのも恐いですし、また巣の中の心地よい感触も捨てがたい。すると、母鷲は、巣をついばんで壊し始めます。もういい加減、飛び立つときが来たよ、と。その巣をついばんで壊す行為が、「stirring up the nest」だと解釈する人も多いです。
 だとしたら、興味深いと思いませんか。私たちは、失望の中に、困難な中に、俗的な世界に、自分の私利私欲の中に、いつの間にか腰を下ろして、そこが心地よい場所になっていて、一向に上を目指さないのです。その快適な境遇に甘んじることを楽しみとして、霊的に信仰的に動こうとしないのです。すると神は、巣を壊し始める――試練をお与えになります。今ある境遇が揺れ動きます。
 そのときです。私たちが上を目指して昇っていくのは。そのときです。キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さに導き入れられるのは。キリストとともに生きる私たちにとって、たそれがれはないのです。純粋に信仰的な霊的な意欲を、神は呼び覚まさせてくださる。

2)次に「走る」ということです。
 私たちの生活において、走るということはどういうことでしょうか。普段の平均的な力を越えていくときです。どこからこんな力が出てきたのかと思うような力を振り絞るときです。愛する者の病床にひっついて、寝るまもなく看病する人がいますでしょう。何かの一大事に、いのちを張っていく人がいるがいるでしょう。
  どうしても、皆さんにお祈りして頂かなければならないことがあります。F姉が、ガン再々発で入院されました。緩和治療だけでこのまま行くか、それとも抗ガン剤治療にいくか、ずいぶん迷っておられました。昨年の夏に手術されたのに、お若いから進行が早いのです。身体がかなりガン化してしまっている状況で、これ以上の治療に意味があるのか?
 天国に行く確信のある姉妹の心は平安です。しかし、それでも苦しみや痛み、そして副作用と心配が多い中、姉妹はもう一度、走る決意をされました。パウロが、天国に召される日が近いことを意識しながら、私は走るべき道のりを走り終えようとしている、と述べていますが、まさにF姉も今、走っています。やがて、全き勝利者である主イエス・キリストに捉えられるその日まで、この人生を走りきる――それがいのちの戦いです。

3)そして、「歩む」です。
 実は、この歩む姿勢が、一番大変なのかもしれません。険しい山路を上るのには、その山を征服するという喜びがあるのでしょう。また瞬間ごとに風景が変わるのに、心あらわれるでしょう。しかし、果てしない砂漠を行くような、日々の生活。それに倦怠感を感じない人はいません。何の変哲のない、あまり節目のない、結果もできない、そしてあらゆる事が繰り返しに見えてくるわけです。歩むことの倦怠感に負けそうになる、これほど大きな誘惑はないような気がします。 人は誰でも、30節「疲れ、たゆみ、つまずき倒れます」。その私たちを起こして、力づけて、慰めて、新しい力を与えて、天を見上げて昇らせ、試練を走る力を与え、日々の歩みに堪える力を与えてくださるのが、神です。
  
 さて、ここまで述べておいて、実は、私たちが知らなければならない、聞かなければならないもう一つのことがあるのです。「主を待ち望む者は新しく力を得る」とイザヤが力強くと叫ぶのですが、実は同じイザヤは、陰でささやく人びとの暗い声を聞いていました。あきらめに満ちた声です。
 27節「私の道は主に隠れ……」
 これもまた、現実なのです。そのような神がおられることがわかったとしても、果たしてそのような永遠なる、創造者なる神が、罪深い、取るに足らない私など、気にかけてくださるのか、相手にしてくださるのか?
 私たちが知らなければならない、聞かなければならないもう一つのこと――それはイザヤが預言する、イエス・キリストの救いです。神ご自身が、罪深く、取るに足らない、汚れた私を救うために御子イエス・キリストをこの世界に送り、私の罪をキリストに負わせ、十字架につけ、私の罪が赦され、私が聖なる神の御前に立つことができる道を備えてくださる。
 あなたがたは知らないのか、聞いていないのか。
  「あなたの道は、あなたの人生は、あなたの苦しみは、あなたの訴えは、主の御前に隠れていない。あなたは、神の子供となることができる。キリストの十字架を信じて。キリストと共に、あなたは天へと上り、試練を走り抜き、日常を歩むことができる」

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DATE: 2005.01.09 - 21:05

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絹田 簡単意見修正::: 一言削除 ::: IP: 203.138.97.69
新しく力を得ることができました。ありがとうございます。
2009.01.15 - 23:01 
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2017.06.23 - 18:53 
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