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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   fujimoto (http://www.2winz.com/tkchurchhttp://www.2winz.com/tkchurch)
Subject   神の時・人の時 (アドベント2)
アドベント(2)神の時・人の時

 「そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た」と始まる、ルカのキリスト聖誕の記事を今日は取り上げます。その年、ヨセフとマリヤはベツレヘムに旅をし、そこに滞在中、「マリヤは月が満ちて男子の初子を産んだ」とあります。
 この箇所とだぶらせて、読むと非常に興味深いのが、ガラテヤ人へ手紙ガラテヤ4:4です。
 「しかし定めの時が来た(時が満ちた)ので、神はご自分の御子を遣わし……」。
 この二つ聖書の箇所をを重ねると、人間の世界と神の世界、人間の時と神の時が重なるではありませんか。
 「マリヤが男子の初子を産んだ」ということは、人間のお母さんマリヤが男の子を産んだということです。ところが同じ出来事が、ガラテヤでは「神がご自分の御子を遣わした」と記されています。ここでは、主語はマリヤではなく、神です。人の世界に人間が生まれたのではなく、神が御自身の御子を遣わしたというのです。
 すると、聖誕の出来事に人間側から見た側面と、神の側から見た側面の両方があることがわかります。神が私たちの人生に関わるとき、そのタイミングは、このクリスマスの出来事同じように、ふたつん側面で見えてくるはずです。

                   ●つらいタイミング

 ルカの記事から考えてみましょう。人間的には、つらい現実がびっしりと迫っています。
 1)マリヤは婚約の時期であって、まだ結婚に至っていません。長男の誕生を迎える時期ではないのです。マリヤの妊娠を歓迎してくれた人がいるのでしょうか?聖書の中には、ザカリヤの妻エリサベツだけが理解してくれました。当時の厳格な習慣を考慮すれば、せめて、神さまが、二人が結婚式を挙げた後でも、いやその前後でも「時」を配慮してくださればどんなに助かったことでしょう。マリヤは、こんな時期に子供を産むことになろうとは、思いもよらなかったでしょう。
 2)人口調査という出来事が、事態を大きく揺さぶりました。台湾に宣教に行っておられるの平瀬先生ご夫妻は、はじめてのお子さんに「あかり」という名前を付けられました。妊娠期間中に、台湾の大震災が起こったのです。幸い教会は無傷でしたが、家を失った方々が緊急避難にかけこんできました。震災の不安、その後の負担が、どれほどおおきかったことでしょう。しかしそれを越えて、元気に誕生した女の子に、台湾の状況に希望の光となるように、「あかり」と命名されました。
 3)移動しなければならない距離は決して短くありませんでした。一番北のガリラヤから、南のベツレヘムまでです。しかもベツレヘムは、ローマの直轄地でした。植民地となっている世界で子供を産まなければなりません。親族の厳しい目を避けることができたかもしれません。でも、何にも分からない異国、誰も知り合いのない、誰も助けてくれない異国なのです。
 我が家に直樹が生まれた年、私は神学校を卒業しました。7月のはじめに生まれて、8月の終わりには大学院のあるニュージャージーに引っ越 さなければなりませんでした。圭子と2ヶ月の直樹は、飛行機で移動。私は、家財道具を全部トレーラーに入れて、我が家のぼろ車でそれを引っ張り、まる2日かけてニュージャージーへ移動しました。今でも鮮明に思い出します。引っ越しを手伝って、見送ってくれた友人。私が出発してから3日間、圭子と直樹を泊めてくれた 友人宅。ケンタッキーからニュージャージ、途中ペンシルベニアの友人の両親宅に、泊めてもらいました。大きなステーキを焼いてくれて、次の日に、サンドイッチのお弁当を作ってくれました。運転しながら、それをほうばったんです。堅いパンに大きなステーキ。ぐーっとかんだら、ガッキと音がして、差し歯が折れて思わずハンドルを取られるほど、焦ったことを覚えています。新しい学校には、歯抜けで入学しました。でも助けてくれた多くの人々の顔は未だに忘れない。厳しい中の、そんな暖かさもヨセフとマリヤにはありませんでした。
 4)出産は馬小屋でした。お母さんであるなら、異国の地でも、せめて宿のあるところで、もう少し清潔な、もう少しちゃんとしたところでと思います。好んで飼い葉桶に子どもを寝させる親はいません。
            
 天使が告げたように、聖霊によって救い主が生まれてくるなら、もっと状況が整ってしかるべきだったのではないでしょうか。マリヤさんも、神さまがタイミングを合わせてくださるなら、もっとふさわしい状況で出産ができたのにと、思ったのではないでしょうか。

                   ●神のタイミング

 しかし、それは神のタイミングでは、寸分の狂いもなく計画されていました。旧約聖書の預言によれば、救い主の誕生は、世界の祝福は、アブラハムの子孫からです。後には、それがユダ族から(創世記49章で、ヤコブが12人の息子たちの祝福を参照してください)です。やがてダビデの家から、と限定され、さらにイザヤは、救い主が処女から生まれることを預言。ミカは、救い主がベツレヘムから出てくることを預言しています。
 さらに歴史を振り返って、神さまが定められた時を考えたらどうなるでしょうか。
 1)当時、地中海沿岸にユダヤ人が広がっていました。ディアスポラ、すなわちユダヤ人の散らされた人々が、キリストが誕生されるこの時代、ローマ帝国全般に広がっていました。使徒の働きに出てくるコルネリオも、エチオピアの宦官もそうした人々です。世界に散っていった神を恐れる人々がやがてキリストの福音を受け取るのです。
 2)ローマ帝国は、膨大な民族・文化・宗教を統括するようになります。彼らの方策は、それら全部を寛容に受け止めることでした。そこにはただ一つ条件がありました。シーザー(皇帝)を神とすることです。もちろん、これは旧約聖書の民であるヘブル人が納得することではありません。宗教的な戦いの末、救い主が誕生したことの時代、ローマはヘブル人には特別に、皇帝を神として礼拝しなくても良いという許可を与えた、寛容な時代でした。イエスさまがお生まれになってから70年、帝国はユダヤ教とキリスト教の区別ができなかったと言われています。その時期だからこそ、初代の教会は根を張ることができたのでした。
 3)皇帝アウグストは、キリスト誕生よりも25年前に即位します。彼の時代に、ローマは最も平和でした。それまで戦いに明け暮れ、軍隊が至る所に駐屯し、皇帝が暗殺されたり、帝国内部でも抗争が続いてきました。しかし、このアウグストの時代、道路が作られ、橋が架けられ、これから2世紀の間、人々の移動、文化の交流が盛んであった時代です。
 4)この時代、ギリシャ語という共通語が存在していました。現代を考えたらあり得ない恩恵のもとにあったのです。現代なら、ガラテヤ人への手紙とエペソ人への手紙は、トルコ語でなければ、読者は分かりません。コリント人への手紙とテサロニケ人への手紙が、ギリシャ語になります。そしてローマ人への手紙は、イタリア語。ヘブル人への手紙は、ヘブル語か英語となるでしょう。

 神さまのタイミングというのは、私たち人間には、分かりません。マリヤが出産するとしては、最悪のタイミングでした。しかし、そこに神の時が満ちたのです。
 神さまは、私たちの人生のあらゆる曲がり角を知っておられます。その状況を、どんな境遇で、誰と出会うか、どんな会話をするか知っておられます。あらゆることが動き、ドアは開き、ドアは閉じられます。今日あるチャンスが、明日はないのです。ですから、「主を求めよ。お会いできる間に」。
 クリスマスの時期、もしマリヤと話ができたら、マリヤは、私たちのために、何を証しするでしょうか。どんな信仰の秘訣を教えてくれるでしょうか。
 「神が声をかけてくださったら、状況がどんなであろうと、どんな不安な、どんな突飛な、どんな心細い状況であろうと、それが神の時、その語りかけに答えなさい」――そう、証しするのではないでしょうか。マリヤのことば「私は主のはした目です。おことばどおり、この身になりますように」――神の時が、自分にとって最善であると信じて、その境遇を信仰をもって受け止めるのです。      

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DATE: 2002.12.10 - 13:48
LAST UPDATE: 2002.12.10 - 13:49

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