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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   fujimoto
Subject   アドベント(3)待ち望むシメオン
 クリスマスに向かって、私たちはアドベントを進んでいきます。今朝のテーマは、まさにアドベント、すなわち「待ち望む」ことです。そしてその気持ちが最も純粋に出ているのが、クリスマスに登場する人物では、シメオンです。
 ルカ2:22から、出産したマリヤの40日にわたるきよめの期間が終了したとき、両親は幼子イエスを捧げるために、神殿にやってきたと記されています。
 そのとき神殿にシメオンがいたのです。彼については、25節にこう記されています。
「この人は正しく、敬虔な人で、イスラエルの慰められることを待ち望んでいた。聖霊が彼の上にとどまっていた」
 彼は、どれほど待ち望んでいたのでしょか? まずは、そのあたりから考えてみましょう。

                  ●死んでも良いほど

 イエスさまをその腕に抱いて、彼は喜びのあまり讃美していいます。
 「主よ、今こそあなたは、あなたのしもべを、みことばどおり、安らかに去らせてくださいます」(29節)。
 今こそ、安らかにさらせてください――死んでも良いです、という意味です。自分が待ち望んでいたことが、現実となり、これほどうれしいことはない、私の人生は完了した、もう死んでも良いです。それほど、彼はこの日を待ち望んでいたのです。彼は老齢です。同じ願いを抱いている友人もいたでしょう。彼らが先に死んで、一人残されていたのかもしれません。しかし、この一つの望みだけは捨てずに、生きてきたのです。そしてそれが叶ったとき、「死んでも良いです」と呼べるほど、シメオンは待ち望んでいました。
 5世紀の偉大な神学者、哲学者アウグスチヌスイエスさまを信じたのは32歳の時でした。それまで彼の信仰のためにお母さんのモニカが熱心に涙の祈りをささげていました。彼女のかよっていた教会の牧師は言いました。「涙の子どもは決して滅びるものではありません」。
 アウグスチヌスは、32歳の時にイエスさまを信じ、それから8ヶ月後のイースターの夜、アンブロシウスという有名な牧師から洗礼を受けます。洗礼を受けたその年に、長年我が子の信仰のために祈り続けた母モニカは、天に召されます。
 アウグスチヌスは、自分の洗礼を、遠い郷里の母に知らせたときのことを、彼は『告白』のなかでこう記しています。
「それから、わたしは母のところに行きうち明けました。母は大喜びでした。このことがどのようにして起こったかを話すと、母は躍り上がって、神をたたえていました。それは母が望んでいた以上に実り豊かで、私の産むべき肉の子どもたちに期待していた喜びよりも、はるか尊い清らかな喜びでした。」
 孫が生まれることをモニカも楽しみにしていたにちがいありません。しかし、母モニカはそれよりも遙かに尊い清らかなことを求めていました。息子が出世するように、よい家庭が与えられるように、多くの孫に恵まれるようにと、モニカも母親ならば、それを願わないわけはありません。
 しかし、それらを越えて、もっと深く願っていたのは、息子アウグスチヌスの救いでした。それを目の当たりにしたとき、モニカもいいます。「もう死んでも良い」。シメオンと同じです。それほど母モニカは、愛する者のたましいが神の愛にに捕らえられ、神のもとで平安を見いだし、神の子どもとなることを願っていました。

                                ●聖霊がとどまる

 神を待ち望むシメオンの上に、25節にあるように、御霊がとどまっていました。御霊は、シメオンから離れません。どういうことでしょうか? シメオンは、幻を見続けます。幻を離しませんでした。「また主のキリストを見るまでは、決して死なない、と聖霊のお告げを受けていた」(26節)とあります。自分は必ずこの目でキリストを見る――御霊は希望の力となって、シメオンの中にとどまり続けたのです。
 そのように御霊が離れず、とどまっていて、待ち望んでいたのは、シメオンだけではありませんでした。神殿にはアンナという女預言者がいました。
「ちょうどこのとき、彼女もそこにいて、神に感謝をささげ、エルサレムの贖いを待ち望んでいるすべての人々に、この幼子のことを語った」(38節)。
 聖書は、このアンナについて貴重な証言を残しています。彼女は、「非常に年を取っていた。処女の時代のあと、7年間夫と共に住み、その後やもめになり、84才になっていた。そして宮を離れず……」とあります。
 アンナは宮を離れませんでした。そしてシメオンに聖霊がとどまります。人生の幾多の山坂を超え、年を取って、友人が先に去り、夫が先に去ったとしても、教会を離れず、信仰を捨てず、神を待ち望んで生きていきます。そうした人々から聖霊もまた離れず、その上にとどまり続ける、という約束がここにあります。
 しかも、アンナはこのとき、エルサレムの贖いを同じように待ち望んでいる、他の多くの人々に主の到来を告げています。そういう人々がエルサレムにいたのです。後に、イエスさまは、エルサレム全体の霊的な状況を嘆いておられます。にぎやかで、人々の出入りがあり、栄えているように見えても、近くに行って検証してみると、神の御前に差し出すことのできる実は一つも付いていない、そんな、イチジクの木のような町なのです。しかし、御霊は完全には離れていませんでした。なぜなら、このシメオンがいる、アンナがいるからです。現状は変化がなくても、どんな祈っても劇的な変化はなくても、神を待ち望み続けて、宮を離れず、希望を失わなかった彼らに、聖霊はとどまり続け、やがて彼らは主の祝福をその目で見るのです。
 アウグスチヌスの母モニカが、そうでした。その上に、御霊はとどまり続けたのです。のみならず、御霊は、息子アウグスチヌスのもとも離れていません。青年アウグスチヌスが大都会カルタゴにやってきました。彼が求めたものは、恋愛、都会の楽しみ、世俗の楽しみ、学業の業績でした。それらの虜になっていくのですが、それでも、聖霊は彼を追いかけてきます。それは、モニカの祈りの故でした。
 『告白』の中で、彼はそのころのことを振り返って、述べています。
「あなたは私とともにおられたのに、私はあなたとともにはいなかった。」
 彼の全く気がつかないところで、神の霊は彼と共にあったと、彼も認めざるを得ないのです。その背後には、主を待ち望み続け、教会を離れず、祈り続け、御霊と共に生きる母モニカがいました。

                  ●私たちの教会

 来週、5名の方々が洗礼を受けます。それは私たちの教会をあげての喜びであり、感謝です。長い間、その方の救いのために祈ってきたとしたら、この日をどんなに長く待ち望んできたことでしょう。アウグスチヌスの母モニカのように、清らかな願いをもって、この日を待ち望んできたのです。
 私たちの教会には、シメオンやアンナ、モニカのような方々がたくさんいらっしゃいます。どんなことがあっても、宮を離れず、主の約束がなることを待ち望む人々です。聖霊がこの教会にとどまり続けるのは、そのような方々の熱心な祈りがあるからです。

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DATE: 2002.12.20 - 00:52
LAST UPDATE: 2002.12.23 - 17:40

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