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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   fujimoto
Subject   中傷に打ち勝つ知恵
中傷に打ち勝つ知恵
     2サムエル16:5ー14

 状況をおさらいしましょう。ダビデの息子アブシャロムがヘブロンで謀反を企てて、王となった宣言をした。聖書には、「根強い謀反」―形勢は、ダビデに不利です。家来を連れて、エルサレムを去ります。15:30に、その苦悩と悲しみが記されています。しばらく行ったところで、6節、「サウルの家の一族の一人、シムイが出てきて、ダビデの一行を呪った」のです。7節「出て行け。出て行け。血まみれの男よ。よこしまな者。主がサウルの家のすべての血をおまえに報いたのだ……」
 「中傷は、臆病者の復讐行為だ」という言葉がありますが、シムイは、普段から隙をねらっていたのでしょう。ダビデが負け犬のように、打ちひしがれているとき、ここぞとばかり打ってきます。弱くなっているときに、打つのです。6節にあるように、石を投げてきますが、それよりも卑劣なのがこの言葉です。息子に裏切られた父の心の傷に、塩をすり込むような行為です。
 一つの出来事を取り上げて、8節の最後「おまえは・・・いう男 だ」と。一つの失敗を取り上げて、あなたはこういう人間だとせめるのです。口による非難は、相手の心に傷をつけるという点で、非常に卑劣です。シムイのような人は、私たちの回りにいます。喧嘩を売られたのですから、それに対抗して当然です。アビシャイが王に言います。私に行かせてください。あの者の口を封じます。
 こんな話があります。ある兵士が、戦場で、恋人から手紙を受け取りました。
 「悪いけど、あなたとは別れることにしたの。来月には、他の人と結婚するわ。それで、あなたにあげた私の写真を送り返してくださらない? 良い写真だったから、披露宴の時に使うから。」
 彼は、戦場でこれほど辛い思いをするとは思いませんでした。自分の辛い胸の内を部隊の仲間に打ち明けました。みんな、良い仲間です。彼らは、自分たちの恋人や奥さんの写真を持ってきて、彼に渡して、いいました。
 「おまえの元恋人の写真といっしょに、この写真、全部箱に入れて、言ってやれ。『悪るい。どれが君の写真かわからなくなっちゃった。自分の写真を抜いて、残りをまた俺のところに送り返してくれ』、って」 
 リベンジするには、なかなか良いアイディアではないですか。しかも、すぐにそのアイディアが出てきたのが、すごいです。私たちは、だれでも復讐には熱意を燃やします。得意です。しかし、ダビデは、この中傷の言葉を無視するのです。その言葉を落ちついてかわすのです。
 ダビデの特質の中で、王として、人間として、信仰者として、す ばらしいと思う特質がたくさんあります。だからこそ、ダビデは、信仰のヒーローだ、そう思う特質がたくさんあるのです。ゴリアテに立ち向かうような大胆な信仰、人から受けた恩を忘れず、約束をたがわない誠実さ、弱い者への思いやり。でも、その中で、彼が生涯をかけて訓練し、磨きをかけた特質があります。それが、批判や中傷をじっと耐え、かわすことです。
 ここから私たちも学びたいのです。ちょっとごいっしょにご覧いただきましょう。ダビデがどんな苦労をして、中傷に乗らない技術を身につけたのか。
 彼が、まだ若い頃、サウルに追われて、逃亡をしているとき、パランの荒野を通りました。そういえば、あそこに、かつて自分が世話をして、土地の富豪がいる。そうだ、少々の食べ物をわけてもらおう。丁重な挨拶をゆだねて、部下を送ります。ところが、そこの富豪は、「ダビデなんかしらん。そんな犬にくれてやるパンは家にはない」。さんざんの悪態をついて、軽蔑します。ダビデは怒って、部下全員に武装させて、そこをたたきに出かけると、向こうから、その大富豪の奥さんが、食糧をろばに積んでやってくる。1サムエル25・・・ここに、中傷をまともに受けて立って、いきり立っているダビデに、アビガイルが聡明な助言を述べています。
 1)25節
 ナバルというのは、愚か者という名前(通称)、その名前の通りの人です。いちいち腹を立てたら、損ですよ。あの人は、ああいう人間です。平気で中傷を投げてくる人、そういう人が、そもそも世の中にはたくさんいるんだ、という現実を若いダビデは学びました。

 2)26節
 アビガイルはすぐに、ダビデの目を神様に向けています。彼は、頭にきて前後不覚で、部下を引き連れやってきました。その彼が、立ち止まって、神様へ目を向けます。ダビデは学びました。こういう状況に立ったら、まず神に目を向けるんだ。この御方は、29節、わたしのいのちは、神によって、いのちの袋にしまわれている。

  3)31節
 軽蔑や中傷や非難に、同じレベルで立ち向かっていくと、必ず、あなたの心に苦いものが残ります。あなたもナバルのようになって、心の中から神の恵みが去って行きますよ。

 ダビンチが「最後の晩餐」を描く前、仲間の画家と大げんかをしたと言われています。彼は腹いせに、その画家の顔を、裏切り者ユダの顔として描きました。まず、ユダの顔を仕上げたというのです。だれが見ても、一目瞭然というほど、喧嘩の相手に似ていたそうです。そして、時間をかけて、他の11人の弟子たちの顔を描いて、最後に、イエスさまの顔を描こうとしたとき、すっきりしません。ここの中に、もやもやが残って、筆が進まないのです。何度描いても納得がいかないのです。そして、気がつきます。自分は、喧嘩の腹いせに、仲間の画家の顔をユダの顔にした、そんな自分の憎しみを、最後の晩餐という神聖な場面に塗り込んでしまった、だから、最後のキリストが画けないのだ、と。
 この話の信憑性はわかりません。でも、そうだろうと思います。復讐の剣をとることによって、神の恵みが去っていくのです。
 ダビデは、アビガイルの助言で救われました。32−33節。私たちの回りに、家族の中に、友人の中に、こんなことを言ってくれる助言者がいたら、本当に感謝しなければならない。貴重な友人は、復讐を励ましてくれる友人ではありません。私たちの心を神に向けてくれる友人です。
 ダビデは、荒野を逃亡している間に、多くの教訓を得ました。たとえば、友だちのありがたさを、彼を励ますヨナタンから学びました。そして、ここでは、人の中傷や非難をかわして、主にゆだねることを学んでいます。
 ダビデは、知恵のある人でした。決して、彼は中傷を招くような愚かなことをするような人ではありませんでした。王であり、公の人ですから、言葉にも、行動にも、注意深くあったにちがいありません。しかし、それでも、中傷や非難は、あらゆる方向から飛んでくるもの、そういう世界なのです。
 2サムエルのシムイの事件にもどりましょう。シムイの刺々しい言葉、5節に「盛んに呪って」とありますが。石を投げられるよりもこたえるでしょう。中傷や侮辱は、何よりも心をえぐります。ダビデの応対・・・基本的には同じでした。
 1)11節「ほうっておきなさい」
  ダビデの家来は、自分が直接侮辱されているわけではないのに、自分のことにように怒っています。彼もまた、ありがたい存在です。自分のことにように、頭にきている。しかし、とうの本人は、ひと事のように冷静でいる。「ほうっておきなさい」。ベニヤミン人・・・かつてのサウルの一族です。彼が、このときとばかり、こういうことを言うのも、わかるではないか。彼は、こういうチャンスをねらって、中傷を吐くような人間だ。ほうっておきなさい。

  2)12節・・・神に対する信頼
 神は、ご覧になっている。シムイが呪う姿・・・石を投げてくる姿。いや、そればかりでなく、神は私の心の中をご覧になっている、その痛みを、その傷を、私の悲痛な気持ちを。これですね。なぜ私たちが、こうした問題を神様にゆだねることができるのでしょうか。それは、神が、私たちの気持ちをようくご覧になっているからです。だから、神に任せておけばいい、とダビデは言っているのです。そして、こういうときにふんばれば、こういうときにじっと耐えておけば、「必ず、この中傷に代えて、幸せを報いてくださる」のです。ダビデは自分に言い聞かせているのでしょうが、これこそ、神が私たちに伝えたい真理ではないでしょうか。こういう人には、主は、本当に豊かに幸せを報いてくださいます。
 かつてアビガイルの聡明な言葉に、誉れあれと叫んだダビデです。その彼が、いまはこんなにすばらしいことを言っています。天から、主が「ダビデに誉れあれ」とおっしゃっていることでしょう。その後、どんなにダビデが、この問題に苦労したか・・・詩篇には、よくかいてあります。

詩篇3(表題には、「ダビデがアブシャロムから逃れてきたとき」とある)
 3:1 主よ。なんと私の敵がふえてきたことでしょう。私に立ち向かう者が多くいます。
3:2 多くの者が私のたましいのことを言っています。「彼に神の救いはない。」と。セラ
3:3 しかし、主よ。あなたは私の回りを囲む盾、私の栄光、そして私のかしらを高く上げてくださる方です。
3:4 私は声をあげて、主に呼ばわる。すると、聖なる山から私に答えてくださる。セラ
3:5 私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。主がささえてくださるから。
3:6 私を取り囲んでいる幾万の民をも私は恐れない。

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DATE: 2007.10.20 - 10:52

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