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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   T・Y
Subject   3/15藤本栄造先生、幸子先生のお証しと説教
2004年の春は、お二人にとって、記念すべき春だったとか。神学院卒業して、牧師職に就いて、結婚して50年(金婚式)の年であり、その頃老後のために検討し始められたそうです。毎朝のお祈りは、『行く末遠く見るを願わじ。主よ、わが弱き足を守りて、ひと足またひと足道を示したまえ』だそうで、一年あまりお祈りされていたそうです。

2003年に特別に心に引っかかるみことばがあって、それは、申命記33:27に、私も先生からお聞きしたとおりに書き込んでいますが、『とこしえにいます神は、あなたの住みかであり、下には、永遠の腕がある』。神さまが保証して上げるから行けということだと、みこころを信じて、新改訳ではヘブル13:21だと思うのですが、『イエス・キリストにより、御前でみこころにかなうことを私たちのうちに行い、あなたがたがみこころを行うことが出来るために、すべての良いことについて、あなたがたを完全な者としてくださいますように。』のみことばに導かれて毎日祈っておられた由。

急な連絡が来て、入居までひと月もなく、慌しいお引っ越しだったそうですが、先ず勇気を持っておひとりで行って、生活を味わってみてから、栄造先生に報告、その後お二人で正式入居されたのだそうです。

今は東京湾に面した小高い山の上にある施設に住んでもう6年目に入るそうで、海から丹沢の山並みの上に富士山もくっきりと見える大自然の中で、「べテルの教会」とおっしゃいましたが、ケアハウスの中の礼拝ということでしょうか、そちらに出席されていること、そして久しぶりの高津を嬉しく思いましたとおっしゃいました。始終笑顔で、数年前までルツ会でお話をしてくださっていた時、そのままの明るい聡明な先生のお姿を拝見できて、私たちも嬉しく思いました。

栄造先生は、さっきは感激のあまり言葉も失っていた先生でしたのに、また冗談をおっしゃって、笑わせてくださいました。いろんな思いが交錯して、感激でいっぱいだったと、こんなによくしていただいて、高津はよい教会だなぁと実感したと言った後に、「思いがけなくも、私たちの経歴まで読んでいただいて、立派な葬式をしてもらったようです。」とほんとに、先生ってユーモアのある方です。

35歳で高津にいらした時は、戸塚祝姉が6歳、満先生が4歳、6ヶ月の南場泰子先生に、ご両親もご一緒の7人と言う大家族でいらっしゃったとのこと。教会は小さかったが、好意的に喜んで迎えてくださった。何かと気遣いを頂き、社会全体が貧しい頃であり、心遣いをしてくださり、子どもたちも可愛がられてここで育った。35歳〜80歳まで人生のほとんど、高津教会で作られた、ここで作られた伝道者だと理解している。先生とご家族は高津で働き、高津で育てられ、皆様に見守られ、ここで作られていったのであって、私から高津教会を差し引いたら何も残らないとまでおっしゃいました。

牧会面でも、家庭の面でも幸子先生に助けられて、ここまで来たと思い出されておりました。満先生はご存知のように昔は小児喘息で夜中に咳き込んで、幸子先生が病院に駆け込んだりしたそうですが、息も止まるんじゃないかと男の先生はオロオロするばかりだったとか。後年、先生が教団本部の仕事でお忙しくなり、ウェスレアン教会やWGMの総会などで三週間もお留守をされたときも、しっかり守られたのは幸子先生だとのこと。そして、全国120あまりの教会の内110を超える教会を巡回した、この記録を破る人はいないのではないかと、ここでも安心して出掛けることが出来た奥様の内助の功を称えておられました。

また、6月の特伝にお呼びする劇団四季の佐渡寧子さんは、満先生がまだ初期の頃、ある期間南横浜教会で牧師をしておられた頃の事、幸子先生もその応援に家庭集会をしてくださって、佐渡寧子さんはその時救われたのだそうです。多分栄造先生が洗礼を授けていると思うとおっしゃいました。

その頃の子どもたちの学校行事には、一度も一緒に行けず、午後になって、教会が全部終わってから、ちょっと顔出しをしたぐらいだったが、子どもたちは仕方ないと(協力してくれて?)あきらめていたとお聞きしました。
牧師家庭と言うのは、周りがお休みの日曜日が礼拝で最も忙しい、いわゆる共働き家庭なのだと改めて感じ、私たちの多くのような、サラリーマン家庭に育った者とは違う生活の厳しさを味わって来られたのだろうとお察ししました。

今高津の奏楽者として毎週礼拝でオルガンを演奏される戸塚姉は、ピアニカで路傍伝道なさったのだそうです。昔の有名な安藤仲市先生という、桜新町にある世田谷中央教会の牧師先生が、(注***たなかは奇しくも先週その教会から転会して来られた庄島姉に、その先生の事はとてもよい先生だったとお聞きしていますが、)電車乗換えで通りかかって溝口の闇市のこんな所でやっていると、感心しておられたという後日談がありました。

栄造先生は、貧しき伝道者の家庭から始まり、その貧しさに負けないよう、子どもたちに惨めな思いをさせないよう、それ相応にビジョンを持ちながらここまで来る事が出来たのは、神さまの深い憐れみの故と感謝するものであり、教会員の支え、家族の支えがあったればこそとおっしゃいました。本当に先生はお子様の個性をひとりひとり大切にされて、牧師家庭に育ったという、いい意味でのプライドをしっかり身に付けさせることに幸子先生とお二人で成功されたのだと思います。

さて、残りの時間で話された、この日引退に当たって与えられたみことばは、創世記48:15-16から、『今日この日まで、ずっと私の羊飼いであられた神。すべてのわざわいから私を贖われた御使い。この子どもたちを祝福してください。』です。

ヤコブは147年生きましたが、今日この日までというのは、とても重さを感じる言葉です。ヤコブは波乱万丈の試練の人生でした。晩年、ヨセフが死んだと聞いた時は、生きている気持ちもしなかったぐらい大きなショックでした。死んでいたはずのヨセフが生きていて、エジプトで奴隷から這い上がって宰相になっていた。その頃食糧の飢饉があり、ヨセフはその時指導者としての地位にいた。兄達が食料を求めて何回か来ているうちに、ヨセフが生きていて、しばらく飢饉が続くのでエジプトに来ないかと言っていると分かり、ヤコブは思い腰を上げてエジプトに来ました。パロの前に出て言います。

47:9『私のたどった年月は百三十年です。私の齢の年月はわずかで、ふしあわせで、私の先祖のたどった齢の年月には及びません。』この後、17年生きて亡くなっています。自分の人生はふしあわせだったと言うヤコブです。ヤコブのたどった生涯は、自ら招いたのもあります。人から受けたふしあわせもありますが、人間対人間の感情のもつれを赤裸々に表しているのがヤコブの生涯です。

モーセも詩篇90篇に書いています。不幸せと感じることは、モーセだけでなく、ヤコブだけでもヨセフだけでもなく、人間がこの世界に生きていくとき、人生の厳しさを経験します。願いどおりには行かない、順調より苦労の方が多い、喜んでいる時よりも悲しんでいる時の方が多い。私の生涯は今日までふしあわせでしたというのは、ある意味それは真実であり、人々は皆その厳しい道を歩くのです。

しかしヤコブにはもう一つの面がある。それはまるで暗黒の人生に一条の光が差し込んで来るようであります。彼はふしあわせでありましたが、神の約束を持ってどんな時も希望を持ち続けた。そして希望を持ち続けると必ず神の祝福がついて来ます。神の約束、神から与えられた希望、祝福、ヤコブの生涯にはこの三つのことがよくわかります。

私たちの人生も大変厳しい。例えば愛する人を先に天に送るとか、健康だと思っていたら病気だったとか、元気だけれども、子どもたちとうまく行かないなど。我々の人生はしあわせいっぱいと言うドラマはあったとしても、実際にはない。むしろ逆で、ある意味不幸せだけど、そこに神さまの約束があれば、私たちは激しい厳しい人生の中で希望を持つことが出来る。そしてその希望は必ず祝福がある。

ヤコブの生涯というのは、ある面から考えるとずっと低い所を通って来ましたが、それを支えてきたのが約束、希望、祝福です。私たちは若いときは貧しかった、辛かった。先生も自分たちの食事を抜いても子どもや親を食べさせたことが何回かあるそうです。若い時に貧しかった辛かったけれども、すねなかった、ぐれなかった、その貧しさに負けなかった、神の約束の希望があったからです。
人生はそんな簡単なものではない。天国に帰るまでに、自分を不幸せと思わせる材料はいっぱいある。その中から神さまの約束、希望を持つことが出来る。ヤコブはどんな約束、希望を持つことが出来たのですか?

28:15『見よ。私はあなたとともにあり、あなたがどこに行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしはあなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。』と言う神さまの約束です。
最低限、クリスチャンはこれだけの保証を持っているのです。どこに行っても、何をしても、どんな環境でも、神さまはともにいてくださり、決してあなたを見捨てられないと信じられれば、ありがたい。

48:15で今日のこの日までというとき、ヤコブの場合は147年間を意味している。もっと正確に言えば、べテルで(28章、石を枕に寝ている時に)神にお目にかかって、約束を聞いて信じてから今までずっとです。
先生は23歳のときに洗礼を受けてから60年になりますが、あの約束を信じた時から今日のこの日までずっと、私とともにおり、私を見守り、「どんな境遇にあってもわたしはあなたを捨てない」と言われる約束です。

ヤコブは今ヨセフを枕元に呼び寄せて、子どもたちや自分の部族に祝福を祈ろうとする時に、彼はしみじみと『今日この日までずっと私の羊飼いであってくださった神さま』と言います。羊飼いと言う言葉は、食物を与えるとも訳せる言葉で、養われる方と言う意味で、ずっと後年になりますが、ダビデも同じように詩篇23篇で主は私の羊飼いと歌っています。

ヤコブは今死を目前にしております。老人の口から転がり飛び出るような言葉が、神さまの祝福です。神さまは常にともにある。私の人生に介入され、助け、導いてくださる。それだけでなく、私の人生を逆転することも出来る方です。
兄さんに反感を持っていたので、きっと反撃にあうと思っていたのに、エサウは受け入れた。エサウの所に帰って行く時に、『私はこの杖一本で家を出たのに、こんなにたくさんのものを与えられた』と言いました。神さまは人生を逆転させてくださいます。

55年間の奉仕を終えて引退しようとする時に、神さまはたくさん祝福をくださいました。私たちは細々と伝道をはじめたけれども、3人の子どもは皆神さまの声を聞きました。孫たちもその志を受け継ごうとしています。えらいことだなぁと思います。食べる者に苦労していた貧しい時代がありましたが、ありがたいことに今は、その心配はなくなるほど豊かになりました。横須賀に荷物を引き上げようとしていますが、捨てるものが多すぎるほど神さまの祝福が大きくなっています。

最後にもう一つ感謝したいことは、よき後継者が与えられたことです。満先生は留学中、たくさんのお祈りを戴きましたが、圭子先生が伴侶として与えられました。圭子先生はアメリカから高津教会に帰ってきて、びっくりされたことでしょう。今までの生活やしきたりと違って、恐い舅や姑(?)もいたし、大変苦労されました。普通は40−50人ぐらいから教会をスタートするのに、いきなり100人の教会を牧会されて、ご苦労されましたが、今はすっかり溶け込んで、何の心配もなく引退できます。

もうひとつは、教会員の皆さんの暖かい心意気。若い方もどんどん増えて、赤ちゃんも生まれて、何と将来性のある教会かと自分たちの時より一段とよくなりました。長い間ご協力ありがとうございました。今日この日までずっと私の羊飼いだった神さまに心から感謝したいと思います、とのことでした。

お祈りは、創世記48章15−16から導かれて、
「神さま、思いもかけないよき日を今日与えてくださってありがとうございます。小さな者たち、貧しい者たちを召しだして、あなたの福音の為に、55年間ご奉仕をさせていただきました。とても欠けている所がたくさんありまして、あなたからご覧になりましたら、不充分な伝道者だったと思いかとます。でも見捨てることもなく、どんな立場や境遇に立っても、あなたは私たちを導いて、味方になってくださって、時には逆転をしてまでも用いてくださって、ここに至らせてくださってありがとうございます。
高津教会のためにも感謝いたします。こんなに暖かく、キリストにあって純粋にキリストの愛に成長している教会、あなたがこの教会を愛して、教会を導いてくださいましたその恵みに感謝いたします。もっともっと、福音を伝え、証しし、世界の宣教にこの教会を用いてくださいますように。
教会員の家庭を祝してくださいますように。『私の人生はふしあわせでした。』とヤコブはこう申しましたが、これは真実です。私達もそう言えます。でも神さまの約束があります。神さまの約束によって希望を持ちます。その希望は必ず祝福に至ります。皆信仰で、お一人お一人の家庭、人生、さまざまな戦いに祝福を与えてくださいますように。
思いに勝り、よき後継者を与えてくださいまして、ありがとうございます。・・・・」などと主の御名によって祈られました。

先生の説教で力を入れられた、「最低限、クリスチャンはこれだけの保証を持っているのです。どこに行っても、何をしても、どんな環境でも、神さまはともにいてくださり、決してあなたを見捨てられないと信じられれば、ありがたい。」ということを聞いていて、
「神がともにおられることが、最もよいことである。」と臨終の床で言ったと言うウェスレーを思い出しました。素晴らしい最後の説教に心から感謝し、今日のお話はいつまでも忘れられないだろうと思いました。

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DATE: 2011.03.26 - 15:11

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