柴川兄は、一ツ橋大(経営学の教授)を退官されて青学大でしばらく同じく経営学を教えられ、今は引退されてつくばの方にお住まいとお聞きしました。「あまりにお若いので現役の教授のようにお見受けした」と藤本先生もおっしゃいましたが、現在は名誉教授をなさっているそうです。日本国際ギデオン協会の理事をしておられ、説教の時間を当てて、ご自身の信仰のお証しと2007年のタンザニアでの活動のお証しをしてくださいました。
☆藤本牧師による初めのお祈り その人は水路に植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える。(この日の交読詩篇1篇から3節)
恵み深い天の父なる神さま、蒸し暑い梅雨の雨でありました。しかし雨がこの世界の汚れを洗い流し、またこの大地に豊かな水を降り注ぐように、あなたは天から雨を降らせてくださり、また今朝は恵みの雨を私たちの心の内に注いでくださる恵みを心から感謝いたします。 あなたはいつも私たちとともにいてくださると約束してくださいましたけれども、私たちは弱い者でその現実を見ることが出来ず、枯れ果てた木のようにこの世界でしおれてしまいそうになる自分を覚えます。 しかし、「主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむものは水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える。」(2−3節)と、あなたは祝福を約束していてくださいますから心から感謝致します。
どうか疲れた者には力をください。重荷を背負っている者には、あなたがともに背負ってくださり、主がともにおられる素晴らしさ、その生き生きとしたよみがえりのいのちを私たちの心に注いでください。 もし私たちの中で良心の責め苦や、また大きな失敗や、恥をかいてうなだれているものがいましたなら、後ろを振り向かず、前を向いて明日に向かえと、私はともにいると力強く語りかけてください。 今週もさまざまな重荷や課題、明日と言う一日に向かって行くことができますよう、力を注いでください。とはいえ、特に私たちは山本兄のように、また武井兄のように、躓き倒れ、礼拝にさえ来ることが出来ないかもしれません。しかしいつでもあなたを仰ぐなら、その場が礼拝の場となり、あなたは天から下りてきてくださり、私たちの手を握ってくださることを心から信じています。礼拝する喜び讃美する喜びを味わいました。
今日は、ギデオンの柴川兄を迎えていますが、兄弟を祝福してください。その働きを私たちもその一端を荷うことが出来るように理解し、また期待し、それに加わる機会とこの聖日をなしてください。これからの時を御手に委ねます。愛するイエス・キリストの御名によって、お祈りいたします。アーメン。
☆柴川先生のお証し 柴川先生のお証しを聴いたT・Yの心に残ったことだけを、短くここに書かせていただきます。想像力がなくて、先生のおっしゃりたいことを、あまりよくまとめられませんでしたが、どうぞお赦しください。
ギデオン二世の柴川先生は、30年前に、奥様の妹さんがガンで若くして亡くなられたことがきっかけで、ギデオンに入会されたとのことでした。お祈りの学びのために、福音派の教会で会場を提供しているところで、カトリックやいろんなプロテスタントの教派を超えて土曜の朝、熱心に祈っているところへいらっしゃったとか。そのうち、遠い教会では他人をお誘いできないのではないかと言われて、近いところにその福音派の牧師が日本キリスト教団の教会を紹介してくれたと言うのが、ご本人もおっしゃってましたが、懐の深いことだと感心しました。
また、それまで6年間に25人を世界のギデオンの働きに送っていたそうですが、2007年にタンザニアに要請が来た時に、皆さんに電話するも断られ、その時御自身が行ったらどうかという天の声を聴いて、ご自身がタンザニアにいらしたときのお証しでした。タンザニアの国旗も教会にお持ちになり、司会の大山兄が広げておられましたが、青は空を、緑は豊かな天然資源を、対角線で仕切る黒は誇りを表しているということを、初めて知りました。キリマンジャロと言う5000メートルの高い山も、ちゃんと布を用意して来られて、その富士山のような山の姿の前に動物の絵が描いてあり、実際には見ていませんが、近くに自然動物園があるとか、とてもアフリカを感じながらお話を聴いておりました。
5歳未満でマラリヤの感染と、栄養不良で亡くなってしまうこの国では、ギデオンの聖書の最初のページに自分の名前を書くように、それがあなたのものになると、そして最後の決心のページでは、「あなたがたがもしなくなったら、この聖書は天国に行くラブレターが書いてあるのだ。」というと、周りに自分の弟や妹を亡くした子が多いので共感を得たとか。
紙も鉛筆も何もない中で授業をやっているような状況で、スワヒリ語で書かれた聖書の贈呈はとても大きな喜びになっているらしいとわかりました。また、現地のギデオンが、先生の説教の前に三度こういうことを言っていたとか。“All the time, God is good”(神はいつも正しい)と言うと、ほとんど全員が手を上げて聖書を喜んで貰って行って、スワヒリ語で讃美していたというところ、とても感動しました。
とにかく、2週間、23人で36万冊以上の聖書を配ったそうで、これは日本で一年間に贈呈される聖書の半分の量に当たるのだそうです。貧しい生活の中で、かれらは喜んで受け取って行った。不満をいだくどころか、自分なりに智恵を働かせて、聖書の伝えるメッセージに熱心に耳を傾け、救い主を受け入れたそうです。
日本では聖書の贈呈はこのように簡単には行かないと、校門の前で贈呈する事も校長に反対されるなど、苦労も多い事を知らされました。しかし、結果は神さまにお委ねすると言う姿勢に共感しました。 最後に三つのお願いをされました。 @ お祈りの中にギデオンの働きを加えて欲しい。 A ギデオンの働きに加わりたい方は、大山さんや藤本先生に申し出て欲しい。 B 礼拝のあとに、ギデオンの働きのために、献金を捧げて欲しい。
☆藤本牧師による終わりのお祈り あなたがたは、地の塩です。もし塩が塩気をなくしたら、何によって塩気をつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです。 あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れることができません。 また、あかりをつけて、それを枡の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいる人々全部を照らします。 このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。 (マタイ5:13〜16)
恵み深い天の父なる神さま、今朝は、世界中にあなたのみことばである聖書を頒布しようと、その財も時間も信仰も心も注ぎだしておられる兄弟の証しを聞きながら、世界にはみことばに飢えている人々がこれほどたくさんいて、もし私たちが自分が持っている燭台を、この光を、あるいは塩気を隠してしまったら、それらの人々は、あなたの福音を聞くこと無しに滅び行くたましいであることを、あらためて考えさせられました。
タンザニアの子供たちが、5歳にならない内にほんとに病や貧しさの中で命を失っていく中、小さな子どもたちに一生懸命聖書を届けようという人たちがあり、また日本の中学生、高校生たちが、世の中のさまざまな価値観に揺らされ、自分の生き方を見失いながら、空しくしかし一生懸命迷いながらも走っている、その手に一冊の聖書が渡ったなら、どのようにあなたの愛が彼らひとりひとりを変えていくか、そのことを思い描きながら、与えられている光を一生懸命に輝かせようと、立ち上がっておられる兄弟たちの姿を見ることができましたことを心から感謝致します。
私たちにも同じ塩気が同じ光が与えられているにもかかわらず、時にそれを、机の下に置き、また人前から隠してしまう弱い者たちでありますが、私たちにも勇気を与えてくださり、あなたから戴いている愛の平安を輝かせる機会を、家庭にあって、職場にあって、学校にあってどうか与えてください。そのような時にひるむかもしれませんし、あるいは挫折するかもしれません。しかしそれをも乗り越えて、信仰を掲げることの素晴らしさと喜びを私たちにも味わわせてください。
今日このようにして、特別な礼拝を持っている教会がたくさんあります。その一つ一つで奉仕しておられるギデオンの方々に主の豊かな祝福がありますように。愛する主、イエス・キリストのみ名によってお祈りします。アーメン。
※後で気がつきましたが、週報の聖書の箇所は、柴川兄の実際の説教箇所と違っていました。Uコリント10:6-8は、同9:6−8の間違いです。説教題は「豊かに蒔く者」。訂正もありませんでしたが、遅ればせながら、この場を借りて柴川先生に心からお詫び申し上げます。
|
|
LAST UPDATE: 2011.04.03 - 17:08 |
219.45.134.199 - Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.1; Trident/4.0; YTB730; GTB6.6; SLCC2; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; Media Center PC 6.0; .NET4.0C)
|