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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   T・Y
Subject   4/15神の人モーセ(16)マナ 
4/15神の人モーセ(16)マナ 

☆始めのお祈り

神よ。あなたの恵みは、なんと尊いことでしょう。人の子らは御翼の陰に身を避けます。彼らはあなたの家の豊かさを心ゆくまで飲むでしょう。あなたの楽しみの流れを、あなたは彼らに飲ませなさいます。(この日の交読詩篇36篇より7〜8節)

恵み深い天の父なる神さま、新年度が始まり一週間、復活節を迎えましたけれども、私たちはこの世界にあり、さまざまな苦労、あるいは疲れを乗り越えて、この聖日、あなたの御前に座りました。私たちが礼拝の場にやって来ることは、神よ、あなたの御翼の  陰に身を避けにやってまいりました。どうか、あなたの家の豊かさを心ゆくまで飲ませてください。あなたの楽しみの流れを、私たちに飲ませてください。

「いのちの泉はあなたにあり、私たちは、」希望のないこの世界にあって、「あなたの光のうちに光を見る」(9節)とありますように、私の希望はあなたにあります。「注いでください、あなたの恵みを、あなたを知る者に。あなたの義を、心の直ぐな人に」(10節)。私たちも遜って素直にあなたに顔を上げます。あなたの恵みを、あなたの義を、あなたの豊かな楽しみの流れを、私たちの心に注いで、私たちを強めてください。

お仕事の状況で礼拝にいらっしゃることのできない方、またさまざまな用件があって、あるいは病んでいるため、ご高齢のゆえにいらっしゃることができない方に、等しくこの礼拝の恵みがありますように、その場を礼拝の場として、礼拝を覚えることができるようにあなたが導いてください。

しばらくの間みことばに耳を傾けます。主よ、どうか私たちの心を柔らかくし、あなたご自身が語ってください。イエス・キリストの御名によってお祈り致します。アーメン。

☆聖書個所        出エジプト16:1〜21

1ついで、イスラエル人の全会衆は、エリムから旅立ち、エジプトの地を出て、第二の月の十五日に、エリムとシナイとの間にあるシンの荒野にはいった。
2そのとき、イスラエル人の全会衆は、この荒野でモーセとアロンにつぶやいた。
3イスラエル人は彼らに言った。「エジプトの地で、肉なべのそばにすわり、パンを満ち足りるまで食べていたときに、私たちは主の手にかかって死んでいたらよかったのに。事実、あなたがたは、私たちをこの荒野に連れ出して、この全集団を飢え死にさせようとしているのです。」
 4主はモーセに仰せられた。「見よ。わたしはあなたがたのために、パンが天から降るようにする。民は外に出て、毎日、一日分を集めなければならない。これは、彼らがわたしのおしえに従って歩むかどうかを、試みるためである。
5六日目に、彼らが持ってきた物をととのえる場合、日ごとに集める分の二倍とする。」
 6それでモーセとアロンは、すべてのイスラエル人に言った。「夕方には、あなたがたは、主がエジプトの地からあなたがたを連れ出されたことを知り、
7朝には、主の栄光を見る。主に対するあなたがたのつぶやきを主が聞かれたのです。あなたがたが、この私たちにつぶやくとは、いったい私たちは何なのだろう。」
8モーセはまた言った。「夕方には、主があなたがたに食べる肉を与え、朝には満ち足りるほどパンを与えてくださるのは、あなたがたが主に対してつぶやく、そのつぶやきを主が聞かれたからです。いったい私たちは何なのだろうか。あなたがたのつぶやきは、この私たちに対してではなく、主に対してなのです。」
9モーセはアロンに言った。「イスラエル人の全会衆に、『主の前に近づきなさい。主があなたがたのつぶやきを聞かれたから。』と言いなさい。」
10アロンがイスラエル人の全会衆に告げたとき、彼らは荒野のほうに振り向いた。見よ。巣の栄光が雲の中に現われた。
11主はモーセに告げて仰せられた。
12「わたしはイスラエル人のつぶやきを聞いた。彼らに告げて言え。『あなたがたは夕暮れには肉を食べ、朝にはパンで満ち足りるであろう。あなたがたはわたしがあなたがたの神、主であることを知るようになる。』」
 13それから、夕方になるとうずらが飛んで来て、宿営をおおい、朝になると、宿営の回りに露が一面に降りた。
14その一面の露が上がると、見よ、荒野の面には、地に降りた白い霜のような細かいもの、うろこのような細かいものがあった。
15イスラエル人はこれを見て、「これは何だろう。」と互いに言った。彼らはそれが何か知らなかったからである。モーセは彼らに言った。「これは主があなたがたに食物として与えてくださったパンです。
16主が命じられたことはこうです。『各自、自分の食べる分だけ、ひとり当たり一オメルずつ、あなたがたの人数に応じてそれを集めよ。各自、自分の天幕にいる者のために、それを取れ。』」
17そこで、イスラエル人はそのとおりにした。ある者は多く、ある者は少なく集めた。
18しかし、彼らがオメルでそれを計ってみると、多く集めた者も余ることはなく、少なく集めた者も足りないことはなかった。各自は自分の食べる分だけ集めたのである。
19モーセは彼らに言った。「だれも、それを、朝まで残しておいてはいけません。」
20彼らはモーセの言うことを聞かず、ある者は朝まで、それを残しておいた。すると、それに虫がわき、悪臭を放った。そこでモーセは彼らに向かって怒った。
21彼らは、朝ごとに、各自が食べる分だけ、それを集めた。日が熱くなると、それは溶けた。

☆説教        マナ

礼拝では連続してモーセの生涯から「神の人モーセ」と学んでいます。今日はその16回目、出エジプト記の16章を開いていただきました。前回モーセの生涯から学びましたのは、かなり前の3/18でしたので、約一カ月、間が空いてしまいました。前回は15章の最後の部分、22節からこういう風に始まりました。

22モーセはイスラエルを葦の海から旅立たせた。彼らはシュルの荒野へ出て行き、三日間、荒野を歩いた。彼らには水が見つからなかった。

紅海を渡って三日間荒野を歩きますが、水が見つからなかった。ようやく23節にマラという場所に来ましたが、しかし、それは失望に終わります。

23彼らはマラに来たが、マラの水は苦くて飲むことができなかった。それで、そこはマラと呼ばれた。

苦いという意味のマラですね。ようやく泉を見つけた。でもその水は飲めたものではありません。失望もまた大きなものでありました。神さまはその水を癒し、飲んだ人たちの病を癒し、そしてしばらくしますと、

27こうして彼らはエリムに着いた。

オアシスでありました。十二の水の泉があり、七十本のなつめやしの木が生えている、大きな大きなオアシスに神さまは導いてくださいました。
そこから、これもまた私たちの人生だと――私たちの人生は荒野を旅するがごとく、時にはマラという苦い苦い体験をします。そこで傷つきます。でも神さまは私たちを癒してくださる。しばらくすると、エリムへと導いてくださる(――と学びました)。

やがてエリムを旅立ち、シンの荒野に入ったというのが、(今日の学びを始めます)16章の1節。

1ついで、イスラエル人の全会衆は、エリムから旅立ち、エジプトの地を出て、第二の月の十五日に、エリムとシナイとの間にあるシンの荒野にはいった。

という所で、すでにエジプトから出てひと月が経過し、食料が尽きました。食料が尽きてしまったという所で、一回今日の16章から3つのポイントで学んで行きたいと思います。

1)食料が尽きたとき、不平を言う民

2節を私が読みますので、ちょっと皆さんで実感をしながら3節を読んでください。

2そのとき、イスラエル人の全会衆は、この荒野でモーセとアロンにつぶやいた。
3イスラエル人は彼らに言った。「エジプトの地で、肉なべのそばにすわり、パンを満ち足りるまで食べていたときに、私たちは主の手にかかって死んでいたらよかったのに。事実、あなたがたは、私たちをこの荒野に連れ出して、この全集団を飢え死にさせようとしているのです。」

皆さんが読んだのはつぶやきのことばです。私が読みましたのは、2節に「イスラエル人の全会衆は、この荒野でモーセとアロンにつぶやいた」――つぶやかれるってしんどいですね。
ご主人が仕事で疲れて家に帰って来たら、奥さんがすぐにつぶやいた(笑)。その逆の場合もありますでしょう。つぶやく――しんどいからつぶやくのでしょうけれども、つぶやきを聞く方はもっとしんどいです。

人は不平を言うものです。マラでも彼らはつぶやきました。15章の24節に、民はモーセにつぶやいて、「私たちは何を飲んだらよいのですか」と言います――いったい何が飲めるんだ、どうしたらいいんだ、と不平をずらーっと並べるのです。

イスラエルの人々はエジプトで奴隷の苦役に就いていました。3節を見ますと、もう奴隷の苦役に就いていたなんてことは彼らはもう記憶にないかのように、「私たちは、エジプトで肉なべのそばにすわり、パンを満ち足りるまで食べていた」と言うのです。
自分たちは実際エジプトの苦役に就いていたのだけれども、でも今となったらもう、「肉なべを囲んで、パンを満ち足りるまで食べていたではありませんか」と、こういうものの言い方をするのです。

私たちは不平不満を言っている内に、だんだん現実を歪めて解釈するようになる。かつての苦労の方がまだましだったという歪んだ視点で今を見るようになります。そして直ぐに神さまの助けを忘れてしまいます。

ひと月前に、後ろにパロの軍隊、前に紅海の大海原を前にして、自分の状況を挟まれて万事休すという状況で、神さまは偉大な奇跡を起こして、海を二つに分けて道を作ってくださった。でもマラにおいては、苦くて飲めない水を、一本の木をモーセが泉に投げることで、飲める水に変えてくださった、その奇跡もあった。でもそれもまた忘れてしまう。振り返ってみたら、いつも苦境に立たされた時に、神さまは助けてくださったというのが現実なのです。

しかし不平を言い始めますと、そんなことすべてを忘れてしまいます。それどころか、私たちは神さまの愛を疑い、エジプトから連れ出してもらったのは、荒野で死なせるためだったのか、そういうことをモーセに言い始めます。一気に奴隷状態からの解放を感謝し喜ぶ気持ちが消えてなくなってしまう。その不平不満のパワーっていうのは、ものすごいですね。2節に「全会衆は、つぶやいた」とありますように、不平不満のパワーは隅々にまで浸透していきます。

私たち自身のことで、私たちは自分の人生に何か一つ悪いことが起きますと、善かったことを全部忘れます。それがつぶやきのパワー。受けて来た恵みは沢山あるし、喜びも沢山あったのです。でも一つのことで私たちはつまずき、つぶやき、それで全部を忘れるというのが、人間なのです。私たちは信仰者になっても、人間ですからそういう傾向は多々ある。

今日は感謝することは大切なことだというテーマで一緒に学んで行きたいと思います。
感謝することは、大切なことです。

ラドヤード・キプリングというノーベル賞作家がいます。イギリス人が初めてノーベル賞を取った文学者で、インド生まれのイギリス育ち。キプリングにこんな話が残っています。キプリングは詩人であり、小説家であり、短編を沢山残して、自分の書いた小説で巨万の富を築きます。

アメリカの新聞記者が、インタビューしたときに、彼に尋ねました。
「キプリングさん。巷では、あなたの言葉一つ、一語で1万円以上の値段が付くと言われていますよね」
そう言って、記者は百ドル札(アメリカで一番大きな紙幣です)を出して願います。
「ひとことで100ドル(一万円)の価値のある言葉を言ってください」

するとキプリングは、お札をじっと見て、それからそれをつかんでポケットに入れて、言いました。
「ありがとう」(大笑)。ひとことです。

「ありがとう」という言葉は、時に1万円どころか百万円の価値がある。しかし、その言葉が出ないとき、あるいは、感謝の思いを踏みにじるかのような不平不満の言葉を聞かされますと、ほとほとがっかりします。
人と人との間で、人と神さまとの間で「ありがとう」の言葉を失いますと、すべての恵みが水に流れていく。

2)神の憐れみ

私たちはそのように不平不満の民でありますけれども、しかし、神さまの憐れみはとても大きかった。
不平不満ばかりの民に対して、神さまは天から嵐や雷を起こされたとは書いていない。
16章の4節を見てください。

4主はモーセに仰せられた。「見よ。わたしはあなたがたのために、パンが天から降るようにする。民は外に出て、毎日、一日分を集めなければならない。これは、彼らがわたしのおしえに従って歩むかどうかを、試みるためである。

(続けて読まれる)

(6〜7前半)それでモーセとアロンは、すべてのイスラエル人に言った。「夕方には、あなたがたは、主がエジプトの地からあなたがたを連れ出されたことを知り、朝には主の栄光を見る。
(8節)モーセはまた言った。「夕方には、主があなたがたに食べる肉を与える。朝には満ち足りるほどパンを与えてくださる。」

夕方にはというのは、ウズラが飛んで来て宿営をおおうのです。ちょっとごめんなさい、先を読みますとね、それがよく書かれています。

12「わたしはイスラエル人のつぶやきを聞いた。彼らに告げて言え。『あなたがたは夕暮れには肉を食べ、朝にはパンで満ち足りるであろう。あなたがたはわたしがあなたがたの神、主であることを知るようになる。』」
13それから、夕方になるとうずらが飛んで来て、宿営をおおい、朝になると、宿営の回りに露が一面に降りた。
14その一面の露が上がると、見よ、荒野の面には、地に降りた白い霜のような細かいもの、うろこのような細かいものがあった。
15イスラエル人はこれを見て、「これは何だろう。」と互いに言った。

「これは何だろう」というこのへブル語が「マン・フー」。そこから、マナということば、つまり毎朝霜のように一面に降りるもの、うろこのような細かいもの、人々はこれを集めてパンにしますけれども、これをマナと呼ばれるようになる。

人々が不平不満を言った時に、神さまは天から雷や雹を(ひょう)を降らせたのではない。その彼らの必要を神さまは受け取られて、パンを与えてくださった――天からのパン。それを彼らは毎日、必要に応じて集めるようになります。

16主が命じられたことはこうです。『各自、自分の食べる分だけ、ひとり当たり、一オメルずつ、あなたがたの人数に応じてそれを集めよ。各自、自分の天幕にいる者のために、それを取れ。』」  
17そこで、イスラエル人はそのとおりにした。ある者は多く、ある者は少なく集めた。
18しかし彼らがオメルでそれを計ってみると、多く集めた者も余ることはなく、少なく集めた者も足りないことはなかった。

ということはどういうことか?それは多く集めようが少なく集めようが、結果として確実に必要な分だけを彼らは集めることになった。仮に多めに取っておいたものは、翌日になると、それは腐っていた。
なんと40年間ですよ。35節を見ますと、

35イスラエル人は人の住んでいる地に来るまで、四十年間、マナを食べた。彼らはカナンの地の境に来るまで、マナを食べた。

荒野を旅している間、神さまは毎日マナを天から降らせ、この神さまの奇跡によって彼らは養われ、荒野の四十年の旅路を行くことができたのです。

今朝は加藤兄が(インマヌエル)讃美歌の73番を歌ってくださいました。私はしみじみその歌声に聴き惚れ、またその歌詞に温かいものを感じました。
♪♪ほむべきかな 主のみ恵み 今日まで旅路を守り給えり(1節)
ほむべきかな 御名によりて受くれば もの皆よからざるなし(2節)
ほむべきかな 主の御名こそ 今わの時にも 慰めとなれ(3節)♪♪

神さまの恵みは、今日まで旅路を守ってくださったということは、一日一日、また今わの時までというのは、臨終の時まで神さまの恵みは私たちの慰めとなるということ。
ある人には多く与えられ、ある人には少なく与えられたかのように思えるけれども、しかし、結果として振り返ってみると、皆が必要な分だけを神さまに与えられているので、過ごせて来た。

神さまの憐れみというのは偉大で、私たちは間違いなくつぶやきの民です。つぶやきの民が無理して感謝しようとすると、何かしなければいけないと(笑)口では感謝感謝なんだけれども、顔は全然感謝していない(大笑)。まあそれでも無理して感謝するぐらいの方がいいんですけれども……(笑)。つぶやきのことばを聞くだけで、つぶやきは伝染して行き、つぶやきはその人の心を充満していく。こんな私たちであるにもかかわらず、神さまはあわれみに満ちておられ、毎日必要な分だけ私たちに恵みをくださる。

3)私たちは感謝することを学ばなければいけない

神さまに言われたことを、モーセとアロンは民に伝えます。(7節と8節を交読)

7朝には、主の栄光を見る。主に対するあなたがたのつぶやきを主が聞かれたのです。あなたがたが、この私たちにつぶやくとは、いったい私たちは何なのだろう。」

8モーセはまた言った。「夕方には、主があなたがたに食べる肉を与え、朝には満ち足りるほどパンを与えてくださるのは、あなたがたが主に対してつぶやく、そのつぶやきを主が聞かれたからです。いったい私たちは何なのだろうか。あなたがたのつぶやきは、この私たちに対してではなく、主に対してなのです。」 

『つぶやく』ということばは、新改訳聖書のことばで、一種の不平を言う、愚痴を言う(意味です)。『つぶやく』というものの言い方はもうすっかり定着してしまいましたので、私はあまり抵抗はないですけれども、つぶやくということばが何回出てくると思います?7節に2回です。8節にも3回出て来ます。

モーセとアロンは、徹底して強調します。あなたがたはつぶやいた。あなたがたは私たちにつぶやき、でも主はそのつぶやきを聞かれた、と何回も何回も言っています。
それは言うまでもなく、もうこれ以上、つぶやくな(笑)ということを言いたい。もうこれ以上不平を言わないでくれと。
あなたがたは不平を私に言い、神さまはあなたがたの不平を聞かれ、そして、もうこれ以上不平を言わずに、少しは感謝することを学んだらどうかという意味で、7節と8節に、『つぶやく』『不平を言う』ということばが5回出て来ます。

皆さんが2階に上がって、この絵をご存じでしょう。おじいさんが、粗末なパンと一杯のスープを前にしてお祈りを捧げている絵です。ごめんなさい、私はちょっと忘れたのですが、皆さんの誰かがこの絵を教会にくださったのです。

あの絵というのは、ここ20年ぐらい、わりと見かけるアメリカの絵なのです。だからアメリカのクリスチャンが行くグッズショップとか、本屋さんに行きましても、大概あの絵が掲げられている位ポピュラーで、アメリカのクリスチャンの家庭では、大体食卓のところに掛けてあります。
 
この絵の由来について、私は話を聞いたことがあります。でも由来というのは、あらゆる由来が怪しいので、真偽のほどはわからないのですが、私が聞いた話はこうです。
路上生活をしている老人が、何か食べるものを恵んでくれないだろうか、と粗末な家にやってきました。ドアを叩いた家には、なかなか売れない画家の青年が住んでいました。

彼は、老人を家に招いて、食べ物を探しますが、ろくなものがありません。冷蔵庫にあったのは、残りのスープとカチカチのパンだけです。ともかく、何かおなかに入れるだけでも、と思って青年はそれを食卓において、老人を座らせました。

そして、自分は台所に残って、ふと振り返った時に、老人は深々と頭を下げて、感謝の祈りを捧げていました。その姿が青年の頭に焼きついて、彼は絵を描いたと言うのです。
ありそうでなさそうな話ですけれども(笑)、しかしその心というのは、まさにあの絵だ。

皆さん、食事をする前に、必ず祈ろうではありませんか。マックで食事をしても、ドトールで食事をしても、別にそこでお祈りをしている人はいませんよ。だけど皆さんは、お祈りしようではありませんか。

食事は、この身体のため、日々の糧です。
イエスさまは、パンを裂いて、それを祝福して、弟子たちにお与えになった。私たちはパンを裂く時に、パンをかじる時に、イエスさまはそれを祝福して私たちに渡してくださる。そして、「食べなさい」。

与えてくださるのが、主イエスさまであることを覚える時に、私たちの頭には二つのことが駆け巡る。
・主はこのパンと共に、ご自身のいのちを与えてくださり、私たちに新しいいのち、永遠のいのちを与えてくださっていること。
・永遠のいのちとともに、私たちに必要なものは、すべて備えてくださるのは、主の恵みだ。

だから私たちは食前に感謝をする。それは粗末な食事かもしれない。でも、わずかな食事をもってしても、私を愛し、養い、支えてくださる主に感謝することを学ばなかったら、いったいいつ学ぶのだとあの絵は教えてくれます。

私は火曜日に、WGMの宣教師であるプローブス先生ご夫妻と食事をしました。
先生方は高津教会に何度も来ておられて、皆さんもよく知っておられると思いますが、1974年に宣教師として来日され、38年間奉仕をされました。

63歳の時に、最後の期(一期4年なのですが)を前にして、帰国報告をしに帰られたのが、2年前ぐらいのこと。ところが、その最中に奥様が病気になりました。ご主人の方も病気になるのです。奥さまの方は、消化器に次々に潰瘍ができる難病です。1年半治療を続けますけれども、難治性の病のために、結局引退されることになりました。とっても可哀想です。

なぜかと言いますと、38年間奉仕して来た日本の皆さんに別れを告げることもできず、お別れの礼拝を持つこともできませんでした。立教大学、慶応大学で学生伝道をして来られましたけれども、学生たちを前にして最後のお別れ会もないのです。

最後に日本に来られたのは、わずか2週間、引っ越しのためです。まさか最後になるとは思わずに、たくさんの私物をそのままにして報告帰国をされたからです。その荷物の整理をするために、わずか2週間だけ日本にいらっしゃり、その一日を取って、本部にいらっしゃり、本部の先生方と共にお食事をされました。

それでも、食事の最中、奥さまは感謝で一杯でしたね。38年間、インマヌエルと共に、日本で奉仕ができたこと、そして特に、神さまがほんの少し元気を回復させてくださり、わずか2週間ですけれども、荷物の整理に日本に来ることができた、これは感謝だと。

病気の中でも、神さまの愛を一時たりとも見失うことはありません。まして、食事の間に不平のことばは一言もありませんでした。私は訊きました。
「38年間、このいろいろ厄介なインマヌエルと一緒に過ごされて、インマヌエルに対して不平はございません?」
私は一杯ありますので、(大笑)不平はないですかって聞いたんです(笑)。何もないです。不平が一言もないクリスチャン、でも感謝はあふれていました。

そういう信仰者になりたいなぁとつくづく思って、そして今日のメッセージが与えられ、加藤兄が歌った讃美歌を聞きながら、(73番)2節、あぁなるほど、こういうことなのか(と解りました)。
♪♪ほむべきかな 御名によりて受くれば もの皆善からざるなし♪♪――ほむべきかな 神さまの御名によって受ければ すべてのものは善くなる。――ああそういうことなのか。

私たちがいただくものはろくなものはない。ろくでもないものもあれば、すばらしいものもあれば、試練もあれば、病もある。だけど、それを神さまの御名によって受ければ、病気も試練も善きに変えられると、あぁこれで善かったのだという納得がどこかで与えられる秘訣はここにあるのか。秘訣はいったいどこにあるのかと言えば――すべてのものを主の御手によって受けなさい。

不平不満というこのつぶやきの病気は癒しがたい。私たちは感謝を学ぶのですけれども、もし学んでいくとしたならば、あぁこの讃美歌は誠にその秘訣を語っている――すべてのものを主の御名によって受けなさい。主がそれを善きものへ変えてくださり、その厳しい荒野の旅路を今日まで必ず守ってくださり、臨終の時には私たちに慰めと平安を与えてくださる。

☆お祈り

ほむべきかな 御名によって受くれば もの皆善からざるなし
(インマヌエル讃美歌73番2節)

恵み深い天の父なる神さま、もし私たちが試練の中にいましたならば、あなたの御名によって、その試練を受け取ることができますように。
そうすれば、絶対善くない病であっても、絶対に善くない辛い出来事であっても、善くなくはない。
物事はすべて恵みに変えてくださる、あなたの尊い祝福、恵み、平安、そしてどんな試練の中であったとしても、あなたの愛は私たちから離れないというこの体験を、学んでいくことができるように、主よ、私たちを力づけてください。イエス・キリストの御名によってお祈り致します。アーメン。

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