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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   fujimoto
Subject   取り乱すヘロデと一途な博士(アドベント3)
アドベント3  取り乱すヘロデと一途な博士 
マタイ2:1−16


                                 ●折れ曲がったヘロデ

 新約聖書には、いろいろなヘロデがでてきます。ここに登場するヘロデは、ベツレヘムに生まれた新しいユダヤ人の王キリストを殺そうするような人物です。後に、バプテスマのヨハネの首をはねたのは、このヘロデの息子の一人でした。聖書の世界には、他にもいろいろなヘロデがいます。同時に、私たちの世界にもヘロデは満ちています。それがまず、前半のメッセージです。
 イエスさまの誕生に関わるヘロデは、紀元前37〜4年まで王位につきます。当時ユダヤは、ローマ皇帝の支配下にありました。彼の父は、皇帝ジュリアス・シーザーによってユダヤの総督に任じられます。その息子であった彼は、ガリラヤ地方の軍隊を指揮するようになります。 
 ジュリアス・シーザーは、自分の右腕であったアントニウスの手で暗殺されます。すると、ヘロデは暗殺者アントニウスに取り入って、彼から「ユダヤ人の王」という称号をもらいます。植民地において与えられた最高の称号であり、最大の権力をにぎったのです。ローマ帝国は不穏な状況で、その後、アントニウスが退いて、オクタビアヌスが皇帝の座に座ります。
 想像してみてください。ヘロデの生涯の中で、ローマの政権は3度交代するのです。=彼は、その度に自分の立場を揺るがされました。失脚しそうになりました。しかしヘロデはしたたかでした。一度掴んだ「ユダヤ人の王」という称号を手放しません。私たちの世界にも、ヘロデはたくさんいます。一旦掴んだ社会的な地位に何がなんでもしがみついて、周囲の変動の中を生き延びていきます。
 当時、ハスモニア家というギリシャの名門が力を伸ばしてきました。彼はそこからお嫁さんをもらって、自分の力を守ろうとします。しかし晩年、彼は奥さんを疑って、奥さんと子どもを猜疑心から殺してしまうのです。
 ある消費者金融の社長が、盗聴の疑いで逮捕されたニュースはみなさんご存じでしょう。一代で財を築き、ワンマン経営でのし上がってきました。よくわかりませんが、盗聴の背後には、彼の異常なまでの猜疑心がありました。社長室での会話はすべて録音され、社長に逆らう者をすべて退けてきます。そのワンマンぶりは有名だったようです。彼もまたヘロデです。人間関係に揺らされても、周囲がどう動いても、必死に自分の立場を守ってきました。せっかく得た、「王」という称号に、「社長」「会長」という称号にしがみつくのです。そのためには、人を疑い、邪魔者と思うと徹底的に排除してきた、実に自己中心な人間です。
 ヘロデの人生は、いま、一人の幼子の誕生で脅かされています。東方の博士たちが、この方が本当の「ユダヤ人の王」となる、と言いますと、彼は「私も行って礼拝するから」と口で言って、場所を聞き出して、殺そうとしました。見つからないとなると、地域一帯の幼子を全部殺します。それほどのエゴの塊でした。

 高津教会のホームページともリンクしている、クリスチャンの女性が主催しているサイトがあります。そこに掲載されていた、なんとも感動的な新鮮な証がありますので、ちょっと紹介させてください。この人物は、先週の日曜日に長野で洗礼を受けました。それを前にした救いの証です。

僕の人生は、一言で表せば神との戦いであった。神の存在は感じていたが、それは全ての宗教を超えた、大元(おおもと)の神として論理的に考えていた。 しかし、僕の人生には、とても邪魔な存在だった・・・。 僕が社会の中で求めてきたものは、名誉・地位・金・色・物。そのためには、手段を選ばなかった。当時の僕は《何が神だ!何が愛だ!僕が全てであり、僕の体も人生も僕自身のものであり、自分で自分をつかさどる。不可能を可能にし、欲しいものは何でも手に入れてやる!》と考え、ありとあらゆる欲を満たしてきた。《良くなるも悪くなるも自分次第、神様なんてくそくらえ!》それが僕だった。酒も浴びるほど飲んだ。

また僕は、愛を否定し、誰をも愛することが出来ず、また、受け入れることも出来なかった。そして、祈るよりも行動が第一と考えていた。 ビジネスでの成功の裏には、僕は多数の犠牲者も出した。上司を蹴落としたり、ライバル会社を潰したり、恨まれるような事もした。しかし最大の犠牲は、我が子だった。僕は、自分自身、父親を知らずに育った。また、母親と暮らしたのも、3年間ほどだった。いろいろ嫌な事や辛い事、沢山経験しているのに、僕は自分の欲望の為に、我が子に同じ苦しみを与えてしまった。僕は・・家族さえ愛せなかったのだ。 その後は嫌な事が続いたよ。離婚や神戸の地震で、一時すべてを失った。体を患った。一緒に暮らしていた人に金目の物をすべて持っていかれた・・・。 人間不信に陥った。もっとも信じられなかったのは、自分自身だった。

 ここにもいるのはヘロデです。複雑に折れ曲がったヘロデです。私たちの姿です。

                                ●一途な博士たち

 東方の博士の生涯は、ヘロデよりも単純でした。一途に星の研究をしています。そして、生涯最大の出来事は、成功を収めることでも、どこかの王になることでも、財産を築くことでもありません。神を礼拝することでした。危険を顧みず救い主を礼拝するために長い旅に出かけます。自分たちの財産を黄金・乳香・没薬に変えて、捧げます。

2:9−11「すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。」

 救い主の誕生を礼拝するために、全勢力を傾けて旅をする。いのちを注いで旅をする。そして神に捧げる贈り物に全生涯をつぎ込んで、やってくる――それこそ信仰者にとって理想的な人生です。
 主イエスさまの誕生を前にして、対象を描くように、人々が分かれます。

2:7−8「ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、彼らから星の出現の時間を突き止めた。そして、こう言って彼らをベツレヘムに送った。『行って幼子のことを詳しく調べ、わかったら知らせてもらいたい。私も行って拝むから。』」

 ヘロデは口では礼拝すると言いました。口では礼拝すると言っておきながら、考えていることはまったく別な人々がいるのです。自分の楽しみ、自分のエゴだけを追求する人もいるでしょう。
 私たちは、いたずらに回りを批判することは出来ません。この年末、忙しい中、いろいろなことで追い回されている中、ここに登場する東方の博士のように、仕事に熱中しつつも、主を礼拝することに専念したい。そこに最高の喜びを見いだしたい。

さきほどの証しの兄弟は、先週の日曜日長野の教会で洗礼を受けました。神に逆らって、神から逃げていた彼を、神の愛は捉えたのです。証しの後半で、彼はこう記しています。

そして、主イエスが、僕の身代わりになって十字架にかけられていた真実を、罪の赦しによってはっきりと確信した。主は・・・間違いなく救い主だったのだ・・・。 2003年12月7日まで後4日。僕は、長野市にある聖救主教会にて洗礼を授かります。神は、例え気づかなくても間違いなく愛してくれています。目に見えないものしか信じられない僕に、心の目を開かせてくれた。僕はもしかしたら、今まで何も見えていなかったのかも知れない、いや、真実から目を背けていたのかも知れない。しかし・・・神様は・・・本当にすぐそばにいるのです。僕とともに・・・そしてあなたとともに・・・。

救い主を目の前にして取り乱して、逃げていた彼は、東方の博士に変えられました。いま彼の大きな祈りは、日曜日が休みになる仕事に就くことです。なぜでしょう。いままでのキャリアを考えたら、日曜日仕事の職種がベストなのです。しかし彼は、主を礼拝することに喜びを見いだすように変えられたのです。

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DATE: 2003.12.17 - 11:23

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carpinteyrozls 簡単意見修正::: 一言削除 ::: IP: 192.151.158.203
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fhiswtxpakvsvoaloc
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