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::: 高津教会 説 教 :::


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Name   fujimoto
Subject   エリシャの祈り(2)――彼の目を開いてください
エリシャの祈り(2)――彼の目を開いてください

 「神の人の召使が、朝早く起きて、外に出ると、なんと、馬と戦車の軍隊がその町を包囲していた。若い者がエリシャに、『ああ、ご主人さま。どうしたらよいのでしょう。』と言った。
 すると彼は、『恐れるな。私たちとともにいる者は、彼らとともにいる者よりも多いのだから。』と言った。
  そして、エリシャは祈って主に願った。『どうぞ、彼の目を開いて、見えるようにしてください。』主がその若い者の目を開かれたので、彼が見ると、なんと、火の馬と戦車がエリシャを取り巻いて山に満ちていた」(U列王六・一五〜一七)

 先に、祈りの背景を見ておきましょう。アラム(現在のシリア)は、宿敵イスラエルを壊滅するために、戦闘作戦を繰り返し展開していました。アラムの軍隊は、軍備や兵力においてイスラエルをはるかにしのいでいるのです。優秀な参謀を集め、作戦会議を開き、戦いに臨むのですが、ことごとく失敗に終わります。どう考えてもおかしいのです。王の結論は常識的なものでした。スパイがいるに違いない。
 「このことで、アラムの王の心は怒りを燃え、家来たちを呼んで言った。『われわれのうちに、だれが、イスラエルの王と通じているのか、あなたがたはわたしに告げないのか』」(六・一一)。
 参謀の一人が王に進言しました。
 「いいえ、王さま。イスラエルにいる預言者エリシャが、あなたが寝室の中で語られることばまでもイスラエルの  王に告げるのです」(一二)。
 どうしても、このエリシャを捕らえて抹殺しない限り、どんなに作戦を練っても兵力を増強しても勝ち目はありません。王は、力任せにエリシャを捕らえに行きます。
 「王は言った。『行って、彼がどこにいるかを突き止めなさい。人をやって彼に捕まえよう』」(一三)。
 王は馬と戦車と大群を送って、夜のうちに町ごと包囲しました。これでエリシャは袋のネズミです。
 朝になってエリシャの召使いが外に出てみると、何と町 の周辺ぐるりを馬や戦車や大群が取り囲んでいました。完全包囲です。逃げ道はすべてふさがれました。それを見て、エリシャの召使いがどんなにあわてたことでしょうか。
 「ああ、ご主人さま。どうしたらよいのでしょう」。
 そのあわてぶりを、エリシャは平然と諭しました。
 「恐れるな。私たちとともにいる者は、彼らと共にいる者よりも多いのだから」(一六節)。
 そして、エリシャは神に祈りました。
 「主よ、彼の目を開いて、見えるようにしてください」(一七節)。

●エリシャは何を見ていたのでしょう。
  彼は確かに、自分を町ごと包囲する馬と戦車、そして大軍を見ていました。実際の問題が見えていないのではないのです。
 名探偵シャーロック・ホームズと、その同居人ワトソン博士がキャンプに行きました。二人とも星空の下にテントを張り、そして眠りにつきました。真夜中、ホームズがワトソンを起こして尋ねます。
 「ワトソン君。星空を見てご覧。どういう状況かわかるか?」
 ワトソン博士は眠い目をこすって言います。
 「満天の星空ですね。これだけの星があれば、一つや二つ地球と同じような惑星があって、だとしたらそこに生命体が存在していてもおかしくないですよね……」
 ホームズは笑って言いました。
 「ばかだな。君は状況がわかっていない。いま星空が見えるだろう。ということは、君のテントはだれかによって盗まれた、ということなんだよ」 
 現状を把握する力に欠けて、どうにかなるだろうとひたすら祈っても、それは本当の意味での信仰にはなっていないのです。自分の置かれている状況も分析できずに、ただ、神さまがどうにかしてくださるというのは、確かにそうかもしれませんが、この地上での生活、そんな夢見ごとで成り立っているのではありません。
 エリシャは、正確に現実を把握していました。そしてなお、現実以上のものが見えていました。ここが大切なのです。そして若い者のために祈りました。彼の霊の目が開かれて、肉の目が見る状況の背後にあるあなたの存在を見えるようにしてください。そして、この霊的な現実が見えるようになると、それはそれは深い、平安の世界に導かれていきます。
 目も見えず、耳も聞こえず、口もきけなかったヘレン・ケラーは、こういう言葉を残しています。
 「私は、健康な目を持っていながら、何も見えていない人々と共に歩んできました。彼らは、森の中にも空の上にも、いや楽しみの中や道ばたのことでさえ、何も見えていないのです。この魅力に満ちた世界を旅しながら、彼らの魂は不毛の世界を歩んでいるのです」
 たましいの感動を知らなければ、この世界は不毛です。同じように信仰の感動をしらなければ、霊の世界は不毛です。ただ見えている現状だけを絶望します。
 若い者の霊の目が開かれると、なんと、火の馬と戦車がエリシャを取り巻いて山に満ちているのが見えました。アラムの軍隊はエリシャたちを完全に包囲しました。しかし天の軍勢は、エリシャたちをさらに広く包囲していたのです。エリシャの敵ごと、まるごと包囲していました。
 さて、エリシャが見ていた霊的な現実を少し掘り下げてみましょう。

●まず、彼は神が共におられるのを見ることができました。
  一六節「恐れるな。私たちとともにいる者は……」
 アブラハムは、知らない土地であっても、争いの環境であっても、神が共におられることを知っているから、前進していきました。モーセは祈りました。「もしあなたがいっしょでないならば、私たちを上らせないでください」。どんなところでも、どんなことでも、まず私たちと一緒にいてください。そして、主は約束してくださいました。「わたし自身が、あなたと共に行って、あなたを休ませよう」
 マレーシアに派遣されていた二人の説教師が、ちょっと離れた村の銀行まで、送金されてきたお金を受け取りに行きました。自分たちの村に戻る途中で、日が暮れ、二人は野宿を強いられます。心を合わせて神に祈り、岩陰を見つけて、身を横たえて眠りにつきました。数週間して、一人の男が宣教師の病院に治療にやってきました。彼は宣教師のお医者さんの顔を見ながら、しきりに言うのです。
  「先生、どこかでお会いしたことありますよね」
 「いや、私には全く覚えがありませんが」
 「そんなことないですよ。絶対に会いましたよ」
 「あっ、思い出した。あなたは丘の岩陰で夜中に寝ていたでしょう。月が明るい夜でした。わしら数人で、銀行から出た先生をじーっと後ろからつけていたんです。知らなかったでしょう。夜になるのを待っていたんです」 
 彼は照れ笑いをしながら、告白しました。
 「いやー、あそこまで来ておいて、盗めなかった。何しろ、先生たち二人は、兵隊にガードされていたからな。あそこまで来て、結局あきらめたよ」
 びっくりして宣教師のお医者さんは聞き返しました。
 「兵隊? いや、私たちは二人っきりだったよ」
 「何を言いますか。兵隊の数は一六人でしたよ。わしらみんな確認しましたから。あきらめて帰りました」
 宣教師はそのとき、詩篇三四・七を思い出したそうです。
 「主の使いは主を恐れる者の回りに陣を張り、彼らを助け出される」。
   主は共におられるのです。

●次にエリシャが見た霊的な現実は、共におられる方の圧倒的な力です。
 一六節「私たちとともにいる者は、彼らとともにいる者よ りも多い」。
  御使いは「火の馬と戦車」にのっていました。かつて、エリシャはこのシーンを見ているのです。それは、エリシャの先生エリヤが、天にあげられるとき、彼は火の馬と戦車がやってきて、エリヤを生きたまま天にあげるのを見ました。しかし、そのときと数が違います。「神の戦車は、幾千万と数知れず、主がその中におられる」(詩篇六八・一七)。
 エリシャが見たという霊的現実のどこに注目しなければならないのでしょう。それは、敵の軍隊よりも、天の軍勢の方が圧倒的に多かったということです。第一のポイントで申し上げました。エリシャは確かに圧倒的に危機的な現実をそのまま見て、状況を正確に把握したのです。その上で、彼が見た霊的現実は、アラムの兵士に見合うだけの、何とかなりそうな天の軍勢の数ではありませんでした。はるかに天の軍勢の方が多い、強いのです。
 アメリカの神学校にいましたときに、珍しくスイスから留学生が来ていました。クリスマスの時期に、留学生だけが集まって、パーティーを開いたとき、彼に証しを頼みました。チョコレート、ケーキ、暖かな家族や友人、あるいは教会の伝統、そんな証しを誰もが期待しました。ところがどういう訳か、彼の話は、スイスの最近のすさんだ状況に集中しました。移民が増えて世の中が物騒になり、暴動が起こり、行き先不透明な青年たちの自殺が増え、延々と暗い話が続くのです。あなたがたの夢描いているクリスマスとは違うんだといわんばかりの証しなのでしょうが、会場が暗く沈んでしまって、盛り上げるすべもなく、みんな下を向いてしまいました。
 彼の証しが終わったときです。司会をしていたガーナから来ていた神学生が前に出てこう述べたのです。
  「良い証しをありがとうございました。『罪の増し加わるところには、恵みも満ちあふれました』というみことばの通り、世界中の混沌とした世界のために、二千年前、そして今年もまたキリストは来られたのだ、ということがよくわかりました」
  一瞬にして、その場の雰囲気が変わりました。それは、罪が増し加わることがあっても、恵みはさらにその上に満ちあふれていく、という霊的なビジョンです。それは、神の約束です。私たちの行く手を阻む苦難が多ければ、恵みの助けはさらに豊かです。私たちとともにいてくださる主の恵みは、さらに満ちあふれていくのです。 
 エリシャの祈りは、短く単純で、しかし非常に力強いものでした。「助けてください、救い出してください、なんかしてください」と祈ったのではなく、「どうか彼の目を開いてください」です。神が共におられることを、そして天の軍勢は、神の力は、ドタンの町を包囲するアラムの軍隊をはるかに、圧倒的に上回っていることを見ることができますように。問題解決を直接に祈るより、私たちと共におられる主がいかに大いなる方であるかを悟らせてくださいという祈りの方が、はるかに意味のある祈りなのです。

 「どうか、私たちの主イエス・キリストの神、すなわち栄光の父が、神を知るための知恵と啓示の御霊を、あなたがたに与えてくださいますように。
 また、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって、神の召しによって与えられる望みがどのようなものか、聖徒の受け継ぐものがどのように栄光に富んだものか、
 また、神の全能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力がどのように偉大なものであるかを、あなたがたが知ることができますように」(エペソ一・一八〜一九)。

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DATE: 2004.08.13 - 10:38

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ryme 簡単意見修正::: 一言削除 ::: IP: 172.205.85.36
礼拝において、み言葉に満たされないという事は、言ってはいけない事なのかもしれませんが、この呟きを禁じえない私に神様はなんとおっしゃるのでしょうか?
2004.08.26 - 00:00 
dillWrilliops 簡単意見修正::: 一言削除 ::: IP: 178.150.142.210
Nice post )
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2013.09.18 - 15:26 
Isozyrolo 簡単意見修正::: 一言削除 ::: IP: 178.150.142.210
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2014.01.02 - 15:33 
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ohqju9 簡単意見修正::: 一言削除 ::: IP: 178.159.37.111
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2017.06.22 - 14:42 
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