名前検索
名前検索
名前検索
名前検索
名前検索
名前検索
名前検索
名前検索
名前検索
名前検索
名前検索
名前検索
名前検索

::: 説  教 :::


771 965 統計カウンターの表示   管理者で接続
Name   T・Y
Subject   8/14 ヨセフ(16)ためらうことなく 創世記45:1〜15
☆聖書箇所  創世記45:1〜15
1ヨセフは、そばに立っているすべての人の前で、自分を制することができなくなって、「皆を私のところから出しなさい」と叫んだ。ヨセフが兄弟たちに自分のことを明かしたとき、彼のそばに立っている者はだれもいなかった。
2ヨセフは声をあげて泣いた。エジプト人はその声を聞き、ファラオの家の者もそれを聞いた。
3ヨセフは兄弟たちに言った。「私はヨセフです。父上はお元気ですか。」兄弟たちはヨセフを前にして、驚きのあまり、答えることができなかった。
4ヨセフは兄弟たちに言った。「どうか私に近寄ってください。」彼らが近寄ると、ヨセフは言った。「私は、あなたがたがエジプトに売った弟のヨセフです。
5私をここに売ったことで、今、心を痛めたり自分を責めたりしないでください。神はあなたがたより先に私を遣わし、いのちを救うようにしてくださいました。
6というのは、この二年の間、国中に飢饉が起きていますが、まだあと五年は、耕すことも刈り入れることもないからです。
7神が私をあなたがたより先にお遣わしになったのは、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによって、あなたがたを生き延びさせるためだったのです。
8ですから、私をここに遣わしたのは、あなたがたではなく、神なのです。神は私を、ファラオには父とし、その全家には主人とし、またエジプト全土の統治者とされました。
9どうか、急いで父上のところに上って行き、言ってください。『息子のヨセフがこう言いました。「神は私をエジプト全土の主とされました。ためらうことなく私のところに下って来てください。
10ゴシェンの地に住んで、私の近くにいてください。父上も、子と孫、羊と牛、また父上に属するすべてのものも。
11飢饉はあと五年続きますから、父上も家族も、また父上に属するすべてのものも、困ることのないように、私が父上をそこで養いましょう」と。』
12さあ、あなたがたも、弟のベニヤミンも、自分の目でしっかり見てください。あなたがたに話しているのは、この私の口です。
13あなたがたは、エジプトでの私のすべての栄誉と、あなたがたが見た一切のことを父上に告げ、急いで父上をここに連れて来てください。」
14彼は弟ベニヤミンの首を抱いて泣いた。ベニヤミンも彼の首を抱いて泣いた。
15彼はまた、兄弟みなに口づけし、彼らを抱いて泣いた。それから兄弟たちは彼と語り合った。

☆説教 ヨセフ(16)ためらうことなく
  
さて、今日は創世記の45章、その少し前44章の終わりから数えますと、実はこの箇所を読んでいただくのはもう4回目になります。
この箇所はヨセフ物語のクライマックスであると申し上げて来ました。
ちょっと、いつも少しだけおさらいすることによって、物語の流れをご理解いただければという風に思います。(※マスクを外して語り始める藤本牧師)

一番初めにヤコブの息子たちが、エジプトの穀物を買いに行きました。
そこでたまたまヨセフと出会います。ヨセフは兄さんたちを確認しましたけれども、兄さんたちにはヨセフが分かりませんでした。
ヨセフは遠回しに尋ねます。「あなたがたの父親はどうしているんだ?あなたがたには他の兄弟はいないのか?」
しつこく聞くものですから、兄たちは答えてしまいます。

そしてヨセフはもう一度穀物を買いに来ることができるように、この買い物が最後で終わることがないように、兄たちの内からシメオンを人質に捕ります。
しばらくして、シメオンを取り戻しに行くことが――試みますけれども――それはできませんでした。なぜなら、「次に来る時には、一番下の弟ベニヤミンを連れて来なければいけない」と、エジプトの宰相ヨセフは言ったからです。

でも食糧は尽きてしまい、そして再び行く時に、四男のユダが父を説得しました。
44章の32節、ちょうど前ですね、父に訴えている言葉があります。ここにありますね。

【画面:創世記44章32節「このしもべは父に」「あの子の保証人となって」33節全文に黄色のハイライト】
<創世記44:32〜33>
32・・・あの子の保証人となっているからです。
33ですから、どうか今、このしもべを、あの子の代わりに、あなた様の奴隷としてとどめ、あの子を兄弟たちと一緒に帰らせてください。

ヨセフは、エジプトの宰相はベニヤミンを人質に捕ると言ったんですけれども、
ユダが前に出て来て、
「いや私は父さんにベニヤミンの保証人になると約束しました。私を人質に捕って彼を父親のもとに帰してください。」

かつてユダが提案して、ヨセフはエジプトに売り飛ばされました。
でも今となっては、そのユダがベニヤミンの保証人となって、「身代わりとなって、自分を人質に捕ってくれ」と言っている姿に、心打たれてヨセフは涙を流し、自分の正体を皆に明らかにします。
「私はあなたがたの兄弟、エジプトに売られたヨセフです」と。

それから二回目のお話をしました。
2回目のお話では、45章の7節のこの言葉。聖書に(※と言って読む)
【画面:創世記45章7節「神が〜お遣わしになったのは」「大いなる救いによって〜生き延びさせるためだったのです」にオレンジの傍線、「残りの者」に同色で囲み】
<創世記45:7>
7神が私をあなたがたより先にお遣わしになったのは、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによって、あなたがたを生き延びさせるためだったのです。

この7節のこの言葉から、基本的に二回お話をいたしました。
「神が」という言葉にあるように、ヨセフは自分の人生の様々な出来事に一貫して流れていた通奏低音に気がついた、というお話をしました。
ヨセフ物語は「神の摂理」の物語でありますけれども、神の摂理とは、ある時あるキッカケで気がつくものです。
自分がエジプトの売られたことも、ポティファルの家で尽くしたにもかかわらず裏切られたことも、牢獄で忘れ去られたことも、豊作の七年間、散々国民に非難されたことも、
ヨセフの人生にとって、それらは恨み辛みの通奏低音ではなくして、
ま、人によってそういう目に遭いますと、恨み辛みが一貫して人生の低音部分に音として響いてしまいます。
ヨセフもそうであったのかもしれません。
しかしこの瞬間、ヨセフは神がそうさせてくださったのだ。神はいつも私と共におられ、時に神さまの通奏低音と反発するかのような出来事も沢山ありました。
時に神さまの通奏低音と沿うように、人々がヨセフに好意を寄せてくれたという、善き出来事もありました。
でも自分の人生はそのようにして、神があるメロディーを奏でておられる、ということに気がついたわけですね。

ヨセフは兄弟たちに異国エジプトに売り飛ばされ、家族から引き離され、孤独に耐え、不幸な目に遭いながらも、最後に気がついた。
「ああ、神が私をエジプトに遣わされたのだ」と。

そして前回3回目に学びました。
そのように神に遣わされる時に、目的があるということにヨセフは気がついたんですね。
私がエジプトに遣わされ、私が祝福されたのは、そして私がエジプトの宰相となることができた。それで話が終わっているのではない。
神が私を祝福してくださったのには、目的があった。
それは周囲に、家族に、神の祝福を与えるために、神は私を管(くだ)として用いてくださった。

この場合ですと、7節の最後にありますね。【画面:7節先程の個所】
「大いなる救いによって、あなたがたを生き延びさせるため」
神はこの摂理を用いられたんだという所に焦点を向けました。
アブラハムの子孫を絶やすことのないように。神の契約が全うされるように。救いが周囲に及ぶために。
教会というのは、自分が救われている、ということの喜びに満ちています。
しかし教会の存在目的は、神さまが私たちを幾ばくかでも、ご自身の栄光の目的のために用いるためにあるわけですね。
私たちを通して、周囲に救いを、周囲に助けを、周囲に励ましを、周囲に愛を運ばせるために、私たちを恵みにあずからせた。
《私たちの救いには、必ず神さまが用いてくださる、何らかの目的がある》という話をいたしました。

そして今日4回目です。すいません、前置きが長くなって。4回目の説教、15分で終わらせますので、聞いてください。
この言葉に注目していただきたいんですね。
聖書を見ていただきますと9節ですね。

【画面:創世記45章8節「ここに遣わしたのは」「神なのです」「ファラオには〜統治者とされました」にオレンジの傍線。「神は私を」に同色のハイライト
9節数字の上に10節にかけて弧を描く。「ためらうことなく」に同色のハイライト。
11節全文傍線。「私が父上をそこで養いましょう」に同色のハイライト】
<創世記45:9>
9どうか、急いで父上のところに上って行き、言ってください。『息子のヨセフがこう言いました。「神は私をエジプト全土の主とされました。ためらうことなく私のところに下って来てください。

と父に言ってください、と兄弟に言いますね。
この「ためらうことなく私のところに来てください」というこの言葉を今日の鍵の聖句にいたしました。
先ず一番目です。いいですか。

1)「ためらうことなく、エジプトに来る」というのは、穀物を買いに来るだけではないです。これは移住してください、というお願いですね。

明確にヨセフは言います。「飢饉はもう五年続きます。毎回買いに来るだけでは間に合いません。この地で生き延びてください。」

ヤコブは勿論ためらいます。100歳を超えています。単身赴任ではありません。
<(創世記)45章の10節>に、
10ゴシェンの地に住んで、私の近くにいてください。父上も、子と孫、羊と牛、また父上に属するすべてのものも。

「引っ越させてください」という提案なんです。
その全部の責任を持っているヤコブがためらわないわけないですね。
「異国に移住する気力は、私にはない。そしてあちらで幸せが待っているという保証もない。」

少し前にヤコブは大変ためらいましたよ。
それは二回目に穀物を買いに出て行く時に、「ベニヤミンを一緒に連れて行く」と兄たちが言った時、先程申し上げました。
ヤコブは大変ためらいました。
「それだけはできない。私はヨセフを失い、そして一番下のベニヤミンも失うことになる。」
その時に四男のユダが「保証人になる」という言葉で、彼はあの時のためらいを乗り越えた。
で、私は申し上げました――ヤコブは腹をくくったと。

で、ヤコブが腹をくくった時の言葉を、もう一回見ていただきたいと思いますが、
43章の14節です。ちょっと映しますね。
【画面:創世記13章14節全文に黄色のハイライト。最後「私も、息子を失うときには失うのだ」に黒ペンで傍線】

<創世記43:14>
14全能の神が、その方の前でおまえたちをあわれんでくださるように。そして、もう一人の兄弟(***シメオンのことですね、と説明)とベニヤミンをおまえたちに渡してくださるように。私も、息子を失うときには失うのだ。」

もう腹をくくったんですね――もう戻って来ないかも知れない。
「ユダよ。おまえがそこまで言うなら、私も腹をくくる。
失うときには失うんだと思う。
でも全能の神が、その方の前でおまえたちを憐れんでくださるように」
という祈りと願いをもって、彼は腹をくくって送り出すわけです。

信仰生涯で、私たちは腹をくくらなきゃいけないことが何度もあります。

ヨセフの物語は元旦礼拝から始まりました。
その時の、みことばは神の約束で、それをもって、ヤコブは二回目の腹をくくるという出来事をいたします。
46章の4節をいま開きますね。見ていただきますが――
この言葉、これが元旦礼拝のWさんとMさんが作ってくださったしおりの言葉ですよね。今年の高津教会の(年頭聖句です。)

【画面:創世記46章4節「このわたしが、あなたとともにエジプトに下り、また、このわたしが必ずあなたを再び連れ上る。」に水色のハイライト】

<創世記46:4>
4このわたしが、あなたとともにエジプトに下り、また、このわたしが必ずあなたを再び連れ上る。・・・

この言葉をもって、私たちはこの年を始めました。
この神の約束とともに、ヤコブは二回目腹をくくって、エジプトに向かいます。

私たちにも当てはまりますよね。当てはまります。
先週お盆休みで、KT君が礼拝に来ていました。
ずっと川崎に住んでいて、そして筑波大学大学院で、筑波に6年、
それがいきなり広島に転勤になり、大変不安だという中で、みんなでお祈りをいたしました。

私たち皆が転勤する、引っ越しをする、入院する、手術をする、何かを手放す、愛する家族と別れる。
今まで保たれていた環境が全部崩れてしまうということを何度もくぐります。
その度ごとに、様々な抵抗の思いが内側に満ちていくわけですけれども、
どこかで腹をくくるんですよね。それは、
「このわたしが、あなたとともに下り、このわたしがあなたを必ず再び連れ上る」(創世記46:4)
という神の約束のゆえに、私たちは覚悟を決めることができるんですね。

2)神さまがヤコブに約束を与える前に、息子ヨセフも父ヤコブに約束しています。
それが45章の8節で、これは見ていただきますね。8節の後半ですね。

【画面:創世記45章8節「神は私を」にオレンジのハイライト「ファラオには〜されました」に同色の傍線。9節数字の上に10節にかけて弧を描く。「ためらうことなく」に同色のハイライト。11節全文傍線。「私が父上をそこで養いましょう」に同色のハイライト】

<創世記45:8〜11> ***は藤本牧師の説明
8・・・神は私を、ファラオには父とし(***ファラオの国を治める者とし、と説明)、その全家には主人とし(***王家の面倒を見、と説明)、またエジプト全土の統治者とされました。

***ファラオの側近という以上です。行政の決定権は全部ヨセフにあります。王にあるのではないんですね。

9どうか、急いで父上のところに上って行き、言ってください。『息子のヨセフがこう言いました。「神は私をエジプト全土の主とされました。ためらうことなく私のところに下って来てください。

***「神は私をエジプト全土の主とされました。」
ヨセフはヤコブに言うんですね――「全責任を私は負うことができる」と宣言しています。

10ゴシェンの地に住んで、私の近くにいてください。父上も、子と孫、羊と牛、また父上に属するすべてのものも。
11飢饉はあと五年続きますから、父上も家族も、また父上に属するすべてのものも、困ることのないように、私が父上をそこで養いましょう。」と。』

だからためらうことなく、私のところに下って来てください。
その息子の約束を受け、彼(***父・ヤコブ)は旅立つのです。
しかし、途中で不安を覚えた時に、元旦礼拝で学びました。神の約束の声を聞く。
「わたし自身があなたとともに下って行き、わたし自身が必ずあなたをこの地に連れ上る」(創世記46:4)という約束をいただいて、ヤコブはエジプトに下って行くわけですね。

ヨセフの言葉にもう一回心を留めていただきたいと思います。
「全部整えてあります。私はエジプトの統治者です。お父さんを守る事ができます。その家族に必要なだけのものを供給することができます。」

そうなりますと、私たちは3番目に――これが最後のポイントですけれども――
3)ここで、ヨセフとイエスさまを重ねることができる。

なぜヨセフとイエスさまを重ねられるか?
それは、(創世記45章)8節の主語が「神」なのですね。
「神は私を、ファラオには父とし、その全家には主人とし、またエジプト全土の統治者とされました。」(8)或いは、
「私をここに遣わしたのは、神なのです。」(8)
主語は神なんです。
「神は私を遣わされ、大いなる救いによって、あなたがたを生き延びさせる」(7)

神はイエスを遣わされ、大いなる救いによって、私たちにいのちを与える。

創世記で「大いなる救い」――この言葉には注がついていますけれども、
大いなる驚くべき解放とか、或いは、驚く方法で避難させるという意味です。
「大いなる救い」という用語は、キリスト教にとって結構有名ですね。
昔、日本イエス基督教団の沢村五郎先生の説教集のタイトルは「大いなる救い」でありました。
昨年、沢村先生のお弟子さんともいえる工藤弘雄先生が「大いなる救い」というタイトルの本を出版されました。
この聖書の世界で有名な「大いなる救い」という言葉は、実は新約聖書のへブル書の2章の3節に出て来ます。

今日はちょっと新約聖書をまたぎますので、お付き合いいただきたいと思いますが、
へブル書の2章の3節にこうありますね。新約聖書の438ページです。
【画面;ヘブル2章3節「すばらしい救い」にオレンジのハイライト】
<へブル2:3>
3こんなにすばらしい救いをないがしろにした場合、私たちはどうして処罰を逃れることができるでしょう。・・・

イエス・キリストの十字架の救いを「こんなにすばらしい救い」
以前の口語訳では「大いなる救い」でありました。
聖書は「大いなる救い」という場合、このへブル人への手紙から採っています。

何がそんなにすばらしいのか?何がそれほど驚くべき救いなのか?
それは、「私のような哀れな罪人さえも、神は愛し、救ってくださる」ということですけれども、
しかし、《へブル人への手紙が「大いなる救い」という時に、その根拠はキリスト》にあります。

ここはもう開かなくてもいいと思いますけれども、
●<へブル人への手紙の4章16節>に、その前後に、こうありますよね。

――大祭司であるキリストは私たちと同じ人間となり、私たちの弱さに同情できるお方だ。この方がご自身の血潮をもって、私たちのためにとりなしをしていてくださる。
ですから4章の16節(後半)に――「折にかなった助けを受けるために大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。」

「大いなる救いに近づこうではありませんか」という招きの言葉が出て来るんです。
ヨセフが兄弟に託して、父に伝えようとした言葉は
「ためらうことなく、大胆に、私のところに来てください」
ですから、非常に似ているんですね。
「大いなる救い」という蓄えがここにあります。ですから「ためらうことなく、大胆にこの場所に来てください」
この招きの言葉は、へブル人への手紙ではもう一回出て来ますね。
これは見ていただきます。

●へブル人への手紙10章の19節にこういう風に出てまいります。
映していただいて――
【画面:へブル10章19節「私たち〜できます」に強めのオレンジのハイライト。
20節「ご自分の肉体という垂れ幕を通して」「新しい道を開いて」22節「邪悪な良心をきよめられ〜神に近づこうではありませんか」に同色薄めのハイライト】

<へブル10:19>(※指差しながら読む藤本牧師)
19こういうわけで、兄弟たち。私たちはイエスの血によって大胆に聖所に入ることができます。
20イエスはご自分の肉体という垂れ幕を通して、私たちのために、この新しい生ける道を開いてくださいました。
(***21節と22節前半は飛ばして)
22・・・全き信仰をもって真心から神に近づこうではありませんか。

これ4章と重なりますでしょう?
ここに「大胆に聖所に入ることができます。」(19)(※右手の指で聖句を押さえる)
そして、招きの言葉として、「神に近づこうではありませんか」(22)という。(※同時に左手の指で聖句を押さえて)

これ、ヨセフが父ヤコブに言っている言葉と同じですね。
神はヨセフを遣わし、そして、十分な権力と立場とそして穀物をもって、父を迎える準備ができている、ということをヤコブに伝えたいんですよ。

《へブル人への手紙では、》
神は同じようにイエスをあなたがたのところに遣わし、
イエスはあなたがた、私たちのような者でも罪赦され、大胆に恵みの座に近づくことができるように、準備はすべて整えてある。だからためらうことなく近づきましょう。

という訴えが二回へブル人への手紙の中で出て来るんです。
4章では「恵みの座」と書かれていますし、10章では「聖所」と書かれています。
これ同じ場所です。
聖所というと、聖なる神の恐れ多い、私たちがおおよそ近づくことができない場所です。
でもそこに近づくことができるのは、憐れみ深い、同情できる大祭司イエス・キリストが私たちのためとりなしをしてくださるから。
だからそこは「恵みの場所」なんですね。大胆にためらうことなく、招きに応じることができる。

この言葉をもって、ヤコブは腹をくくって、一家総出で、エジプトに下って行くんですよ。
そして旅の途中不安になった時に、神さまは約束の言葉をかけ、
「わたし自身があなたと共に下って行き、わたし自身が必ずあなたを連れ上る。」(創世記46:4)

私たちの人生には、仕事が変わる、学校が変わる、家庭の構造が変わる、自分の人生の計画が変わる、様々な障壁にぶち当たる。乗り越えられない壁を乗り越えろと言われる。
でもそこに必ず「招きの声」を聞くんです。招きの声を聞く。
「大胆にわたしが言う所に行きなさい。」
「わたしが共に下って行き、わたしは必ずあなたを連れ上る。」
「あなたが知らない壁の向こう側には、あなたが想像したこともない、豊かな豊かな恵みが用意されている。」
「穀物倉には、世界を滅ぼす飢饉を乗り越える、五年先にも十分な穀物が十分に用意されている。」
用意されているものはそれだけではない。何よりも家族に対する十分な愛が、ヨセフの心から流れ出ている。

ヨセフは涙を抑えることができませんでした。(創世記42:24、43:30、45:2、14、15)
先程読んでいただいた最後の個所では、ヨセフはベニヤミンを抱き、ベニヤミンと共に泣いています(創世記45:14〜15)。
それから兄弟一人一人と共に泣き、そして兄弟たちと話をしています。
エジプトの宰相として接しているのではないです。家族として接しているんです。
家族として、自分にあるすべてのものを、お父さん一家に与えるから安心してお父さんを連れて来てくれと。

イエス・キリストは神によって私たちのところに遣わされ、私たちが救われるのに十分な恵みを蓄えておられ、そして私たちの家族として、私たちを招いてくださる。涙と共に招いてくださる。
ヨセフはまた、兄弟みなに口づけし、彼らを抱いて泣いた。それから兄弟たちは彼と語り合った。(創世記45:15)

というのが、私たちにとって、イエスに抱かれ、イエスの涙を見、イエスの愛に身を委ねるかのように、
私たちは様々な出来事において、腹をくくって神さまが開いてくださる扉をくぐっていくんだ、ということを覚えておいてください。

☆お祈りをいたします――藤本牧師

恵み深い天の父なる神さま、あなたはヨセフをエジプトに遣わし、イエスをこの世界に、そして十字架に遣わし、私たちが養われるのに十分な恵みを蓄えてくださいました。その招きを拒否するがごとくにためらうのが私たちであります。

「近づこうではありませんか」「イエスのもとに行こうではありませんか」と何度も招きの声がかけられているように、私たちも様々なためらいを乗り越えることができるように、あなたの招きの声をもっと強く聞かせてください。

ヤコブが直に聞いたように、「わたしがあなたと共に下り、共に連れ上る、必ずそうする、だから安心して渡って行け」というこのお約束を、実感することができるように助けてください。イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。




掲示物をメールで送信。 プリントプレビュー
DATE: 2022.08.14 - 23:04
LAST UPDATE: 2022.08.21 - 10:09

113.150.176.120 - Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/104.0.5112.81 Safari/537.36 Edg/104.0.1293.54

Name   E-Mail   Password

 前文 8/21 戸塚伝道師:ペテロのいる風景C「あなたは...
 次文 2022/8/11 林間聖会U 大兼久 芳規先生の説教
文章投稿 *^^*削除修正返答を書くリスト

チェックされた全文書を見る
675Simple view *^^*9/18 敬老祝福:ヨセフ(19)ヤコブの最後 創... T・Y 2022.09.18 236
674Simple view *^^*9/11 ヨセフ(18)希望も恐れも一つとなって ... T・Y 2022.09.11 215
673Simple view *^^*9/4 ヨセフ(17)ファラオの招待 創世記45:16... T・Y 2022.09.04 274
672Simple view *^^*秋のelearning 牧師 2022.08.23 272
671Simple view *^^*8/21 戸塚伝道師:ペテロのいる風景C「あなたは... T・Y 2022.08.21 210
670現在参照中の文章です...8/14 ヨセフ(16)ためらうことなく 創世記45... T・Y 2022.08.14 268
669Simple view *^^*2022/8/11 林間聖会U 大兼久 芳規先生の説教 T・Y 2022.08.13 219
668Simple view *^^*2022年林間聖会T 大兼久 芳規先生の説教   T・Y 2022.08.13 235
667Simple view *^^*8/7 ヨセフ(15)ヨセフの使命の自覚 創世記4... T・Y 2022.08.07 372
666flyer_combined.png [167 KB] ダウンロードSimple view *^^*ウクライナへの祈りと支援 牧師 2022.08.06 297
665Simple view *^^*7/31 ヨセフ(14)神が私をあなたがたより先に... T・Y 2022.07.31 320
664rinsei2022ャ宴V.png [750 KB] ダウンロードSimple view *^^*2022年林間聖会チラシPDF T・Y 2022.07.31 307
チェック項目を全て削除。 チェック項目を全て削除。

前頁 次頁
前へ戻る 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 次へ進む本頁が最終ページです
文章投稿 *^^* 再読込
投稿者氏名を検索項目欄に追加/除去タイトルを検索項目欄に追加/除去内容を検索項目欄に追加/除去 メイン画面に戻る。... *^^*